2024/10/03（木）UP
（最終更新：2024/10/03 21:32）

対戦する山口翔大とエロール・ジマーマン (C)K-1

　10月5日（土）エディオンアリーナ大阪にて開催される『K-1 WORLD GP 2024』のK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選で対戦する、旧K-1のスター選手エロール・ジマーマン（オランダ/キュラソー/Hemmers Gym）と空手出身の山口翔大（GENESIS）の試合前インタビューが主催者から届いた。山口は「”エロジマン”だか”のど自慢”だか知らんけど、新生K-1なめんなよ」と言い放った。

【動画】山口の怒涛のラッシュ！対戦相手はフラフラに

　山口は空手で数々のタイトルを獲得した後、22年9月にKrushへ参戦し、12月にはK-1のリングで佐野勇海をKO。その翌年12月には星龍之介をKOで下し、24年7月のホーストカップでは入田和樹から判定勝ちを収めるなど、負けなしの7連勝となっている。

　空手とK-1の違いについては「（手による）顔面有り無しはあまり関係ない」としたが、「試合時間ですね。空手は本戦3分で勝負がつくことはありますが、K-1だと基本は3分3ラウンドなので1ラウンドにダウンを奪われても続きます。K-1ルールだと負けていても挽回できますし、逆もしかりですね。そこに違いを感じているだけなので、普段は空手の稽古も同じようにやっています」と告白。「ビッグミット打ちで追い込んだり、それがベースです」と、現在もK-1用の練習だけでなく、ほとんど空手の練習をしているのだという。

　対戦相手の印象を聞かれると「10代の頃、テイシェイラ選手やグラウべ選手がジマーマン選手に負けている姿をテレビで見たことを覚えています。エロジマンだか、のど自慢だか知りませんけど、新生K-1をなめんなよと思っています」とコメントした。

　対するジマーマンは対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことから、“ボーンクラッシャー”のニックネームがつくも、日本では本名を短くして“エロジマン”の愛称で親しまれてきた。14年ぶりにK-1へ参戦した24年6月の『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』ではマイク・カラマスケタスを1R KO。再びその強さを証明した。

　日本でK-1の大会に出場するのは14年ぶりとなるジマーマン。戻ってくることについて「本当に幸運で名誉なことだと感じているよ。日本の大会はいつも素晴らしいし、ファイターを本当に大切にしてくれる。再びK-1チームに戻れることが嬉しい！　俺は旧世代の最後の一人で、K-1に出場した時はすごく若かったので、また招待してもらえたことに感謝しているよ」と喜びをかみしめた。

エロール・ジマーマンが14年ぶりに日本に帰還する

　対戦相手となる山口のことは「正直に言うと、よく分からない」と明かした。元々、相手の試合を見ないというジマーマンだが「コーチのニッキー・へマーズが彼を研究して、どう戦えばいいかプログラムを作ってくれている。彼を心から信頼しているので、彼が言うことをそのまま実行するだけだ。リングに入って、全力を尽くして、相手をノックアウトする」とKO宣言。

　山口は試合前インタビューで、“新世代をなめるな”と言っていたが、若い世代のファイターに対して言いたいことを聞かれると「彼は若いし、自分を信じている。それは非常に良いことだ。俺も、若い頃は先輩たちに嚙みついてきたからな。気持ちは分かるよ。でも、俺は自分が誰であるかを知っている。俺に光が当たれば、誰も止められない。止められるのは、神様だけだ。だから彼には最善を尽くしてほしいね。俺をガッカリさせないでくれよ」とコメントした。

　旧K-1のスターであるジマーマンと新生K-1の山口がどのような戦いを繰り広げるのだろうか。注目の一戦だ。

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