2024/10/12（土）UP
（最終更新：2024/10/12 15:21）

“海人の宿敵”ベスタティ（右）、ウェルター級王者クワシとバチバチ睨み合い©️GLORY

　10月13日（日本時間）にオランダ・ロッテルダムにて開催される『GLORY 96』の前日計量が12日に行われた。メインイベントの[ウェルター級タイトルマッチ（170ポンド／77kg）]で対戦する、挑戦者でライト級王者のティジャニ・ベスタティ（26=モロッコ）が169ポンド（76.9kg）、王者のチコ・クワシ（26=オランダ）が170ポンド（77kg）で共に計量をパスした。

【フォト＆動画】ベスタティ、強靭ボディで計量パス！王者と睨み合い

　SB絶対王者の海人の宿敵な存在であるベスタティ。仕上がった強靭ボディで登場し計量台の上でマッスルポーズ！フェイスオフではクワシに顔を近づけ激しく睨み合った。

　ベスタティは「同時2階級制覇は最高だが、ファイトはファイト。自分が一番集中しているのは最高のパフォーマンスを見せることだ」と余裕の表情。
　一方のクワシは「明日は自分が最強だということを証明する。壮絶なKOで奴を倒す」と防衛成功に自信を見せた。

　果たして、海人の宿敵ベスタティの同時2階級制覇なるか、注目の一戦だ。

＜両者の対戦までの流れ＞

　ベスタティは戦績27勝（9KO）5敗。2016年12月からGLORYに参戦し、多くの戦績を積んできている。21年に『GLORY 78』でライト級タイトルマッチに挑戦し、判定勝ちで王座戴冠を果たしている。その後の防衛戦ではペットパノムルン・キャットムーカオやストーヤン・コプリヴレンスキーに勝利を収めている。
　23年8月には4度目の防衛戦としてSB世界スーパーウェルター級王者の海人と対戦し、圧倒的な手数の差を見せつけ判定勝ちを収めている。
　そして今年7月の『GLORY 93』では2階級制覇を目標に階級をウェルター級へ上げ、クワシとも対戦経験もあるセメリアと対戦し、判定で勝利している。

　対するクワシは戦績43勝（23KO）5敗。15年3月にプロデビューし、『King of Kings 』などのヨーロッパのキックボクシング団体で戦績を積んできた。23年3月にGLORYに参戦すると2連勝を飾った。11月には当時の王者であったジェイ・オーバーミールに挑戦し判定で勝利したことでGLORYウェルター級王座を獲得した。初防衛戦では元ウェルター級王者のエンディ・セメリアと対戦し2R TKO勝ちしている。
　また今年の5月には来日しており、K-1ライト級王者の与座優貴や平本蓮などとも練習している様子が自身のインスタグラムにて投稿されていた。