DEEP、なぜBD対抗戦に敗北したか?ストラッサー起一が見た、プロが負けた意外な理由とは
1月25日に開催された『BreakingDown14.5』でBreakingDown×DEEPの5対5対抗戦が行われ、ブレイキングダウン(以下、BD)が3勝2敗とプロのDEEPに勝ち越した。これについて元HEAT総合ルールウェルター級王者のストラッサー起一(総合格闘技コブラ会)が、昨日28日、なぜDEEPが負けたのか自身のYouTubeチャンネルで分析し、敗因を語った。
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ストラッサーは、「俺はプロでやっているのでDEEPにがんばってほしいと思っていたけど、対戦カード記者会見を見てDEEPが負けると思っていました。それは、会見ですでにブレイキングダウンの勢いに持っていかれていると思っていたからです。格闘技は気持ちが大事なので、それが出るんちゃうかなと思っていました」と振り返った。
悔しさをにじませながらストラッサーは、1試合ずつ解説した。とくに対抗戦の敗因として象徴的だったのは、対抗戦1試合目のよーでぃーと伊澤風我戦。この試合は、元々ウルシマンがよーでぃーと対戦する予定だったが怪我で欠場し、グラップラーの伊澤が急遽の出場となっていた。
ストラッサーは「この試合は、よーでぃーが見事でした。会見であんなにイケイケでやったことはダメなんやけど、1ラウンドから3ラウンドまで気持ちが見えた試合でした。それに対して伊澤選手は、めちゃくちゃ受けになっていました」と気持ちの差が勝敗をわけたという。
さらに「(DEEPの)5分3ラウンドと(BDの)1分3ラウンドは全然違うし、全般的にDEEPの選手は1分の戦い方に慣れていなかった。逆にBDの選手は1分の戦いに慣れているなと思いました。BDの選手が1分ですべてを出しに来るから、DEEPの選手が慌てて対応して出し過ぎてしまい、その結果体幹がブレブレになった。あれだと打てば打つほど疲れる」とルールに対応できていなかったことを指摘した。
たしかに、これまで何人もプロの選手や格闘技界のレジェンドがブレイキングダウンで試合をしてきたが、1分間の戦いに順応できずに敗退という結果が目立った。その背景にはストラッサーが指摘するように、1分間の戦いという変則ルールへの準備ができていなかったと見るのが妥当だろう。逆にBDの選手は1分間出し切ることに専念し、練習を積み、スペシャリストになっている印象もあった。
ストラッサーはDEEP代表として結果を出したRYOGAと加藤瑠偉を評価したものの、DEEPの清太郎を破ったBDの咲季についても「普通に強いなと思った。構えがどっしりしているし、スタミナもある。手数もあった」と実力を認めた。
今回は1分3ラウンドのブレイキングダウン寄りのキックルール。これが5分3ラウンドのMMAルールとなれば結果も変わってくるだろうが、ストラッサーは「1分間の試合なので素人でも参加できるルール。1分の戦いという中では、ブレイキングダウンの選手がホンマに強かった。とくに咲季選手、よーでぃー選手がよかった」と活躍した選手を挙げて称えた。
ストラッサーは明言こそしなかったが、DEEP勢がBDの1分間ルールを少しなめていたのかもしれない。
もしもDEEPの逆襲があるとすれば、トップファイターを出すか、もしくはブレイキングダウンの1分間ルール対策をした選手を送り込むことになるのだろうが、MMAの本道から外れるという意見も出てくるかもしれない。
DEEPの佐伯繁代表は今回の結果を受けて悔しさをあらわにしていたが、この先の展開があるのかも含めて目が離せなくなっている。
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