野杁正明、タワンチャイの一発目の蹴りに「これはヤバい!」打たれ強さの自信と、KOした左フックにも言及
3月23日(日)さいたまスーパーアリーナで行われた『ONE 172』では、[フェザー級キックボクシング 暫定世界王座決定戦(3分5R)]が行われ、野杁正明(元K-1 WORLD GP2階級制覇王者)がONEムエタイ世界王者タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)を3RにTKOで勝利を収め、見事に暫定王者に輝いた。
25日、野杁は所属ジム『VASILEUS GYM』で会見、タワンチャイをKOできた経緯、盟友・武尊への思いも明かした。
タワンチャイの強さに、ミドルが強いとの評価が高かったが「僕的にはローキックとインローの方が衝撃でした。本当に痛くて。今まで僕、ローを喰らって痛いと感じたことはなかったけど試合中でも痛かったですし、今でも痛いです。特にインローに関しては躊躇なく思いきり蹴ってきたので。初めて一発目をもらった時に”これはやばいな”と思いました」
左ミドルも警戒していましたが、一番は距離感も独特で、前蹴りを中心にミドル、パンチを警戒していたという。
そのタワンチャイのローキックやパンチを受けながらも、前へ圧力をかけ続けた野杁。1〜2ラウンドは手数ではタワンチャイだったが野杁は耐えた。
「我慢比べだったら絶対僕のほうが強いと思っていた。雅和さん(渡辺雅和トレーナー)にも言われましたし、痛い攻撃をどっちかがギブアップするんだったら絶対にタワンチャイ選手の方が早いと。そう僕も思ってましたし。足痛いですけど、お腹と足では絶対倒れないんで」と打たれ強さの自信を見せた。その自信が今回の3RのKOのチャンスに繋がった。
野杁は小学生の頃からフルコンタクト空手で活躍し、2007年にはJKJO全日本ジュニア大会(中学男子55kg未満決勝)で秋元皓貴を破り優勝している。フルコンタクト空手で培った打たれ強さが現在にもつながっているのだろう。
KOの左フックについては「とっさの閃き。あのヒザ蹴りに対してのフックは松倉(信太郎)くんとマススパーリングでやってきた一つだった。練習でやってきたことの一つではあったが、あれでダウンを取るというパターンではなかったんで」と、その閃きに対する重要さを語った。
また、共に練習してきた武尊について、武尊が試合2週間前に助骨と胸骨を骨折していたことを明かし「練習もできる状態ではなかったが、試合に穴をあけるという選択肢は彼にはなかった」と語った。
そして「武尊選手はONEでベルトを巻ける人間だと信じている」と今後も共にベルトを巻きたいと熱いメッセージを送った。
野杁は最後に現在のベルトは「でも暫定なんで正規のベルトが欲しいですね」と今後、実現するであろう正規王者スーパーボンとの一戦について「ワクワクする」とし「世界最強になるためにONEに来た」と強く意気込んだ。
今年中に統一戦が実現するのか、世界最強になった野杁を見てみたいところだ。
▶︎次ページは【フォト】野杁のKO勝ちの瞬間!相手は2度ダウン
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