2025/04/17（木）UP
（最終更新：2025/04/17 18:21）

鈴木と大森が激突

　4月19日（土）東京・後楽園ホールで開催される『RISE187』のメインイベント（第11試合）で対戦する、元バンタム級（-55kg）王者で同級1位の鈴木真彦（チーム寿）と、同級3位の大森隆之介（EX ARES）のインタビューが主催者より届いた。

【動画】鈴木真彦、復活の豪快KO！

■この対戦の見どころ

　鈴木は第7代RISEバンタム級王者。長年55kgトップ戦線で活躍し、2022の『THE MATCH』ではK-1王者・金子晃大に勝利するなど活躍。しかし23年12月に防衛戦で大﨑孔稀に敗れ王座陥落、昨年3月に金子にリベンジを許し連敗したが、昨年12月の前戦でジェイミー・ゲイマンを秒殺KOで下し復活の狼煙を上げた。
　対する大森はフルコンタクト空手出身で、元RISEフェザー級王者・門口佳佑の同門。昨年8月にバンタム級王者・大﨑孔稀のベルトに挑戦するも判定負け。フェザー級に階級を上げ、今年1月の初戦ではスピーディーな戦いを見せて同級5位の平野凌我を撃破。幸先良いスタートを切った。

　インタビューで鈴木は「圧倒的に気持ちをへし折って､ほんまに分からせたろうと思っています」、大森は「時代を変えるつもりで鈴木選手を終わらせにいく」と語る。バンタム級の時代が変わる一戦となるのか。

■両者のプロフィール

鈴木真彦（TEAM 寿）身長168cm、体重55kg、1997年2月21日生まれ、大阪府八尾市出身
構え：オーソドックス、バックボーン：キックボクシング、戦績：45戦36勝9敗（21KO）
タイトル：第7代RISEバンタム級王者、WBCムエタイバンタム級王者、HOOST CUP日本バンタム級王者

大森隆之介（EX ARES）身長175cm、体重55kg、1999年12月2日生まれ、大阪府箕面市出身
構え：オーソドックス、バックボーン：空手、戦績：12戦9勝3敗（6KO）
タイトル：JAPAN CUP 2019 -60kg級優勝

■鈴木真彦インタビュー「圧倒的に気持ちをへし折って､ほんまに分からせたろうと思っています」

　今回、対戦する大森の印象については「僕より若くて勢いのある選手」と語る鈴木。対策は「全部の試合でそうですけど、対策というよりかは“鈴木真彦”を全面に出していきます。特に今回は向こうも僕とずっとやりたいって言ってたと思うし、圧倒的に気持ちをへし折ってやろうと思っています。僕も向こうの気持ちに負けないように、ほんまに分からせたろうと思っています」とコメント。

　試合では「1ラウンドから仕掛けます。向こうも警戒していると思いますけど、対戦してあっと驚かせたいですね」と意気込む。今回勝利した後は「僕の目指す所は決まっているので、RISEの世界ベルトもですし、その前にRISEのベルトも取り返さないといけないし､先を見据えて1戦1戦やっていきます」と話した。

　大森が鈴木に対し「いつまでチャンピオンぶってんねん」という発言をしていたことをインタビュアーから聞くと「別にチャンピオンぶっているとかではないけど、リングの上で分からせてやろうと思っています。僕はすぐにベルトも取り返すし、1戦1戦結果を残していく事が大事なので、そんな事を言っているのも後悔させるぐらいにやってやります」と答えた。

　最後に「バンタム級は僕が盛り上げていきたいし、僕の試合を見ていたら間違いがないので、他の試合に興味がないと思わせれるような試合をしてメインをしっかり締めます」と宣言した。

■大森隆之介「時代を変えるつもりで鈴木選手を終わらせにいく」

　前回はフェザー級（-57.5kg）で試合をして今回はバンタム級（-55kg）での試合となる大森だが「めちゃくちゃ仕上がっています。体も今までで1番張りのある状態で体重を落とせました」と減量は順調にできているようだ。

　鈴木について「打ち合いで問答無用にどんどん前に突っ込んでくるというか、昔はそれがめちゃくちゃ強いイメージがありました。5ラウンドやっても体力が続くし怖かった印象が最初はありました」と語るが、現在は「ちょっとずつ『俺の方が上手いな』って思うようになってきて、今は怖さというより楽しみが増えてきています。最近になって自分が“追いついたな”って感覚があります」と、自身の成長を実感している。

　試合での戦い方としては「鈴木選手は接近戦にバロメーターを振り切っているというか、僕は割合的に7-3とか5-5くらいなので、展開によるかなとは思います」とする。しかし、打ち合いのタイミングで倒す感覚を持っているといい「打ち合いの中で倒すんだろうなという予感がしています」と予想。

　鈴木戦のテーマを絞り出すと「言葉は悪くなりますけど『鈴木選手の時代を終わらせたい』と思ったんですよね。今、天心から龍心になったように、鈴木真彦から大﨑孔稀に、門口佳佑から安本晴翔に変わって若い世代にチャンピオンが変わっている中で、鈴木選手がいなくなった方がきれいに新時代になるかなと思ったんですよ。だから時代を変えるつもりで終わらせにいきます」と意気込みを語った。

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