2025/05/02（金）UP
（最終更新：2025/05/02 16:56）

RIZIN王者クレベルが、挑戦者の一本勝ち予告に不快感を示した

　5月4日（日）東京ドームにて開催される『RIZIN男祭り』の事前インタビューが、2日、都内会場にて行われ、[RIZINフェザー級タイトルマッチ／5分3R（66.0kg）]で挑戦者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（キルギス共和国）と対戦する、王者クレベル・コイケ（ボンサイ柔術）がインタビューに応じた。

【フォト】クレベルの華麗な寝技！バックテイクからのチョーク

　会見に登壇したクレベルは「とてもいいです。落ち着いています。平和な気持ちです。東京ドームでメインイベントの機会をいただき、ありがとうございます」と現在の心境を明かし、感謝の気持ちを伝えた。気になる体重は「大丈夫。あとちょっとだけ」と笑顔を見せた。

公開練習ではバックチョークを極めるクレベル。シェイドゥラエフに極まるか？

　シェイドゥラエフの印象については「若い子で勝ちたいという強い気持ちがあり、フィジカルも強い。でも、自分にとってはまた一人倒すだけの相手です」と特別な意識はないという。試合については「彼の勝ちたいという気持ちが強く厳しい試合になるでしょうが、最終的には僕の腕の中に入っていることでしょう」と絞め落とすことを示唆した。

　クレベルはアメリカのATTで練習してきたといい、「レスリングとグラップリングをして自分の強いところを強化してきました。（グラップラーで）ボクシングやムエタイをやる人もいますけど、私は自分のMMAを強化してきました」と明かし、「ロシア人がたくさんいて、シェイドゥラエフに似ている人が多く役立ちました」と十分な成果があったという。

公開練習でクレベルはローリングしながらが逆サイドにムーブを見せた

　ベテランのクレベルは、現在35歳。引退の二文字もついて回る年代に入ってきたが「サトシ（ホベルト・サトシ・ソウザ）とも話すことがありますが、続けることよりも辞めることの方が近いと。でも息子が生まれたばかりで、いい状態にあります。昔は引退を考えたこともありますが、あと5年は戦えると思っています」とモチベーションは高いようだ。

　また、今回の個別インタビューでシェイドゥラエフは「2R序盤に三角絞めで極める」と発言したことに対して「絶対に起こらない。夢でも起こらない」と完全否定。そして「彼に寝技の技術があるのはわかるけど、私がチャンピオンで名前があって、どういう選手かを試合で見せたい」と自信満々に語った。

RIZIN王座防衛に臨むクレベル・コイケ（写真は公開練習時）

　シェイドゥラエフは打撃も強烈だが「危険だとは思うけど、あまり仕掛けてこないのでは。ポジションをとるためのパンチだと思う。それでも私は無事に戦える。自分の展開に持ち込むことができる」と最後まで自信が揺らぐことはなかった。

　クレベルは、最強の挑戦者を相手にRIZINフェザー級王座を防衛することができるのだろうか。

＜選手データ＞

　クレベルは現RIZINフェザー級王者。22年10月に、当時の王者・牛久絢太郎を三角絞めで極め、第3代RIZINフェザー級王者となった。しかし、23年6月の防衛戦で鈴木千裕の挑戦を受けた際、計量失敗により王座を剥奪。試合自体はクレベルが腕十字で一本を取ったが（試合は無効試合）、その後、王者となった鈴木に昨年の大晦日大会で挑戦し、激闘の末に判定勝利。王座奪還に成功した。

　シェイドゥラエフの戦績は13戦13勝（5KO・8一本）と無敗であり、フィニッシュ率は100%。昨年6月のRIZINデビュー戦で武田光司に1R一本勝ち。9月には、元ベラトール＆RIZINバンタム級王者フアン・アーチュレッタに対しても1R一本勝ちを収めた。大晦日には、元K-1王者の久保優太に強烈なパウンド連打でTKO勝利を挙げ、驚異的な強さを見せている。

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