2025/05/07（水）UP
（最終更新：2025/05/08 13:05）

新王者のシェイドゥラエフに最強幻想が浮上

　5月4日（日）東京ドームにて開催された格闘技イベント『RIZIN男祭り』の[フェザー級タイトルマッチ5分3R]でクレベル・コイケ（ブラジル/ボンサイ柔術）を右ストレートでKOして新王者となったラジャブアリ・シェイドゥラエフ（キルギス共和国/Ihlas）。この試合を見た大沢ケンジが、5日、自身のYouTubeチャンネルで「ヒョードル以来の衝撃」とコメントした。

【フォト】怪物シェイドゥラエフのパンチがクレベルの顔に！ムキムキの肉体も

　シェイドゥラエフは昨年6月のRIZINデビュー戦で武田光司、9月にフアン・アーチュレッタと連続一本勝ちを収め、大晦日には元K-1王者の久保優太を強烈なパウンド連打でTKOに仕留め、ここまで13戦13勝（5KO・8一本）と無敗、フィニッシュ率は100％と圧倒的な実力で王者クレベルに挑んだ。

シェイドラエフのパンチが食い込む！

　試合は、1Rにシェイドゥラエフがジワジワと前進しながらパンチを振るっていく展開。ロープを背にしたクレベルは蹴りを放つが、シェイドゥラエフは右クロスを振って入り、これに続けて右ストレートを見舞うとクレベルは前のめりにダウン。さらにパウンドで追撃に入ったところでレフェリーが試合を止める一方的な内容だった。

　試合後、新王者のシェイドゥラエフは朝倉未来と鈴木千裕の戦いを見て「つまらない試合だった」と不敵な態度をとり、話題になった。ここまで無敗で、王者クレベルからも秒殺KO勝ち。現状、相手がみつからない状況だ。

新王者となったシェイドゥラエフ

　この怪物シェイドゥラエフに対して大沢ケンジは、「ポテンシャルが高く底が見えていない。クレベルは粘り強くて勝負強い相手。どうなるかと思ったら、1分ちょいでクレベルをKOしてしまった。日本の団体で言えば、ヒョードル以来の衝撃。UFC以外のフェザー級でいったらナンバーワンと思わせる試合でした」と称賛した。

　ヒョードルとは、もちろん元PRIDEヘビー級王者の『人類最強』と呼ばれたエメリヤーエンコ・ヒョードルのこと。寝技のテクニックに加えてパンチの破壊力は絶大だった。

大沢ケンジはシェイドゥラエフの怪物ぶりを解説した（『大沢ケンジYouTubeチャンネル』サムネイルより）

　大沢は「もともとシェイドゥラエフは組み技の選手で、武田光司選手をレスリングで翻弄し、アーチュレッタから腕十字で一本勝ちしています。組み技はどんなものなのかなと思っていたら、まだKO負けをしていないクレベルを右の2発で倒してしまった。ヒョードルも組み技の選手だと思っていたら、全部打撃で倒していきました。それと同じ匂いを感じています」と評価。続けて、「今後、誰が彼を倒すのか楽しみです」と期待をかけた。

　シェイドゥラエフのいるフェザー級は、クレベルの他にも復活した朝倉未来、鈴木千裕、平本蓮、ヴガール・ケラモフ、カルシャガ・ダウトベック、金原正徳、斎藤裕、久保優太、秋元強真…などタレントが揃っている。強烈な新王者の誕生で、今後はどんな展開が待っているのか楽しみだ。

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