2025/07/06（日）UP
（最終更新：2025/07/06 19:58）

猪木vsアリの再現戦に挑んだ超人イリエマン

　6月26日『世界格闘技の日』に行われた猪木vsアリの再現戦、超人イリエマンvs内田ノボルはドロー決着となった。この試合は、イリエマンのDEEP参戦可否とタイトル戦の査定の意味合いがあったが、立会人として当日会場で観戦していたDEEPの佐伯繁代表は、試合後にイリエマンのDEEP参戦の可能性を示唆した。

【フォト＆動画】これが猪木vsアリの再現試合！本物の猪木vsアリ戦との比較も

『世界格闘技の日』とは、49年前にアントニオ猪木とモハメド・アリが戦った記念日であり、総合格闘技の発展に大きく貢献したとされる歴史的一戦が行われた日。2016年に、すでに鬼籍に入った両氏により制定されたとされている。

　今年、この記念日に歴史的試合のルールで戦ったのは、56歳になった超人イリエマンと、49歳の内田ノボルである。常識的には、確かにピークはとっくに過ぎたと思われる両選手だが、イリエマンはUFCで3度王者となったダン・スバーンに一本勝ちした実績を持つ、DEEPヘビー級王者（non official）。内田は数々の打撃系格闘技のベルトホルダーで旧K-1時代には日本人のエース格だった選手である。

イリエマンがアリキック！カーフを蹴る

　もともとルールや体格上、不利と囁かれていたイリエマンだが、試合ではイリエマンが49年前の猪木vsアリの試合を完全に実践。有利に展開を進めながらも、判定はドローとなった。

　当日、立会人の一人として名を連ねていたのが、総合格闘技DEEP代表の佐伯氏だった。この試合には、DEEP参戦の可否とイリエマンの熱望するタイトル戦の査定の意味合いもあった。試合後、リング上からのイリエマンの同団体参戦への問いかけに対し、佐伯氏は「少し、考えさせてください」と述べた。

　しかし、その後、格闘技ライターとしても活動する太田プロ芸人・神宮寺しし丸による直撃取材には、緊張感ある発言を見せていた。「うち（DEEP）のベルトを一応持ってはいるし、参戦の可能性はある」とし、対戦候補として大成（フリー）の名を挙げていた。大成は、実力者・水野竜也をパウンドで葬ったこともある、今もっとも勢いのあるDEEPメガトン級のホープ選手である。