2025/07/18（金）UP
（最終更新：2025/09/09 12:39）

現役時のヴァンダレイ・シウバ

　元PRIDEミドル級王者のヴァンダレイ・シウバ（49=ブラジル）が、ボクシングマッチでリングに復帰する事が分かった。

　9月27日（土・現地時間）ブラジルのサンパウロで行われる格闘技イベント『スパテン・ファイト・ナイト2』のメインイベントで、なんと因縁のライバル、ビクトー・ベウフォート（48=ブラジル）とボクシングマッチで対戦すると、米スポーツ専門メディア「スポーツ・イラストレイテッド』を含む複数の海外メディアが報じた。

　両者は1998年10月に同じサンパウロで行われたUFCブラジル大会で激突。その時はベウフォートのパンチ連打でシウバは44秒の秒殺KO負けを喫した。その後、両者は共にPRIDEとUFCで活躍。シウバはPRIDEのミドル級王者に。ベウフォートはUFCライトヘビー級王者に輝いたが、再び拳を交える事はなかった。

18年8月の『RIZIN.12』のリング上でファンの声援に笑顔を見せるシウバ

　報道によれば、両者はボクシングでの27年越しの再戦に既に合意しているという。ベウフォートは過去にもボクシングのリングに立っており、21年9月にはエキシビションで元世界王者のイベンダー・ホリフィールドに1R TKO勝利。23年4月には元UFCのホナウド・ジャカレイに判定勝利を収めている。一方のシウバは18年9月の『Bellator 206』でクイントン・ランペイジ・ジャクソンにTKO負けして以来のリング復帰。ボクシングは初挑戦だ。

　レジェンドのリング再登場に多くのファンが喜んでいるが、その一方で心配の声もある。

　シウバは昨年10月に慢性外傷性脳症（CTE／別名:ボクサー認知症）を患っていることを告白した事が話題となり、格闘ファンに衝撃を与えたばかりだ。

　慢性外傷性脳症とは、頭部へ繰り返し外力が加わることで脳が損傷され、脳細胞が変性し認知症などの症状を引き起こす状態。スポーツにおいては、ボクシングや柔道などの格闘技、アメフト、サッカー、ラグビーなどのコンタクトスポーツ選手に見られることがあると言われ、ボクシングではパンチドランカーと言われることがある。