2025/09/11（木）UP
（最終更新：2025/09/11 19:48）

吉成（左）とヌンスリン（右）のアトム級ムエタイ世界王座戦が決定

　11月16日（日）、東京・有明アリーナにて開催される『ONE 173』の追加対戦カード発表記者会見が11日、都内で行われた。［アトム級ムエタイ世界王者決定戦］で対戦する、吉成名高（エイワスポーツジム）とヌンスリン・チョー・ケットウィナー（タイ）が出席した。

【フォト＆動画】吉成の前戦、高速ストレートでダウンを奪う瞬間！

　吉成は現在39連勝中のラジャダムナンスタジアム認定3階級制覇王者。今年3月の日本大会『ONE172』でラック・エラワンにKO勝利し、6月のバンルーロック戦では、超高速の攻撃で完封した。8月には、ハマダ・アズマニをTKOで下してONE3連勝を飾り、王座挑戦をアピールしていた。

意気込みを語る吉成

　対するヌンスリンは9歳からムエタイを始め、国立スポーツ大学在籍中に世界大学生ムエタイ選手権で金メダルを獲得。卒業後はインストラクターとして、ナショナルチームを育成している。ONEでは負けなしで、戦績は5勝（2KO）無敗。

　会見で吉成は「今回ONE4戦目、日本大会というこの大舞台で新設されたアトム級のタイトルマッチを組んでいただいたんですけど、その階級の選手たちに対する期待の表れだと思うので、その期待を超えるような試合をしなければいけないと思っている」と全員の期待を超える試合にすると意気込む。

ONE無敗のヌンスリン

　対するヌンスリンは「今回、日本でのONEの試合に出られる機会を頂いて嬉しく思います。絶対にアトム級の初のチャンピオンになって、そのベルトをタイに持ち帰りたいと思っています」と現在39連勝中の吉成を止める気持ちのようだ。

　アトム級ムエタイ初代チャンピオンへの想いを聞かれると、吉成は「ONEのムエタイを語る上で語り継がれるであろうベルトのチャンスを頂いたことは、今までムエタイで培ってきたものが繋がってこのチャンスとなったと思う。ここまでONEで3戦3勝で来れて、この3戦で培ってきたものも全て集大成として次の試合で発揮して、自分が初代チャンピオンのベルトを巻いて、アトム級ムエタイの象徴になりたいと思います」と覚悟とベルト獲得後の夢を語った。

吉成（左）とヌンスリン（右）のフェイスオフ

　ヌンスリンの強さに関しては「8月29日にルンピニースタジアム（タイ）で同じ日に試合をしたんですけど、やる前からソンチャノーイとやったらヌンスリンが勝つんじゃないかと考えていた。1R目はソンチャノーイのペースになりかけたが、そこからの修正力と相手のパンチをしっかり見て自分のパンチを合わせる気持ちの強さがある。試合中に常に相手のことを考えて、頭を使える選手だなという印象があります」と既に相手の特徴を分析しているようだ。

　新設されたアトム級のベルトをかけて、ムエタイエリートのヌンスリンと対戦する吉成。会見で語ったように観客全員“期待を超えるような試合”を繰り広げることが出来るか。

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