欧州キック団体、カーフキック禁止へ!日本でも賛否の論争
3日に配信された海外メディア『FSI247』の報道によると、ルーマニアを拠点とするキックボクシング団体『Dynamite Fighting Show(DFS)』が、今年12月からスーパーファイトでカーフキック(ふくらはぎを狙うローキック)を禁止するルールを導入する。主催者のカタリン・モロサヌは、カーフキックに偏った試合展開を問題視し、コンビネーションや多彩な攻防を求めているという。
DFSによると、近年はカーフキックを中心に戦術を組み立てるファイターが増え、試合によっては同技以外の攻防が乏しいまま勝敗が決まることもあるという。モロサヌは、コンビネーションや選手同士の攻防が繰り広げられる試合を増やし、会場に足を運ぶファンを楽しませたい考えだ。
今回のルール改定は、カーフキックの全面禁止ではない。12月以降、DFSのスーパーファイトでは禁止となる一方、ISKAなどの国際ベルトを懸けた試合では引き続き認められる。また、K-1など他団体のルールが適用される予選トーナメントでも、そのルールで認められていれば使用できるようだ。
カーフキックを禁止する動きはDFSだけではない。ポルトガルを拠点とする『Fighting Championship Events(FCE)』も、9月にFCE 6から同技を禁止すると発表した。
■日本でも今年1月に禁止論争
日本でも今年1月、カーフキックの禁止を巡って格闘家の間で意見が分かれた。
発端となったのは、元K-1&Krush王者の卜部弘嵩による1月12日のX投稿だ。卜部は「カーフキックは、禁止にしていい技だと思う。あれは人体を破壊する技で一度破壊された選手は、しばらく戦いに戻れない。戦闘不能にし、選手生命を奪う技。武道としては理解できる部分はあるが、競技としては疑問が残る」と発信。選手生命への影響を懸念し、禁止すべきとの考えを示した。
これに対し、元K-1王者の久保優太は翌13日、自身のXで「カーフキック禁止論争が話題だけど、普通にディフェンス出来ない人(ディフェンス方法を知らない人)が悪いと思う」と投稿。カーフキックへの対応は防御技術の問題だとの考えを示し、禁止論に異を唱えた。
カーフキックを巡っては、実際に選手が大きな負傷を負ったケースも報じられている。一方で、ディフェンス技術や攻防における重要性を指摘する意見もあり、禁止の是非については簡単に結論が出ない問題となっている。
欧州の一部キックボクシング団体が進めるカーフキック禁止の動き。競技の安全性と試合の多様性をどう両立させるのか。ほかの主要団体にも同様のルール改定が広がるのか、今後の動向が注目される。
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