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【吉田秀彦引退興行】吉田がプロ生活にピリオド「悔いはありません」

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2010/04/25(日)UP

▼セミファイナル(第7試合) フェザー級(65kg以下) 5分3R
○小見川道大(吉田道場/戦極フェザー級グランプリ2009準優勝)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●ミカ・ミラー(アメリカ/アメリカン・トップチーム)

 昨年は戦極フェザー級グランプリで準優勝を果たし、大みそかDynamite!!では高谷裕之をKOしている小見川。フェザー級日本最強の道をひた走る小見川に用意された相手はDREAMフェザー級グランプリに出場しているミラー。フェザー級でありながら183cmの長身を誇るアメリカ人ファイターだ。

 1R、右ローと右ヒザ蹴りを狙ったミラー。小見川はそこに左右のフックで飛び込むと、そのままミラーをコーナーにまで押し込む。そして小見川はミラーの足を刈ってテイクダウンを奪う。

 ミラーは両足のガードを高く上げて、そこからサブミッションを狙おうとするが、小見川は足を担ぐようにしてパスガードする。ここから小見川はミラーの顔面にヒザ蹴りを入れながらフロントチョーク。ミラーがそれをディフェンスすると、小見川は上のポジションをキープし、ラバーガードをディフェンスしつつ、インサイドガードからパンチを落とす。

 立ち上がったミラーはジャブを突きながら右のヒザ蹴り。小見川はボディにパンチを振って、そこから顔面への右フック。

 ミラーは小見川の首をキャッチしてヒザ蹴りを放つが、組み付いた小見川はコーナー際でテイクダウンを奪う。そしてミラーのラバーガードを外して、パンチを落とす。

 2R、ジャブからワンツーで前に出てくるミラー。小見川も上体を振って左フックを返すが、ミラーが距離を取ってジャブを伸ばす。このパンチに出足を止められる小見川だが、下から右アッパーを突き上げて、そのままタックルに入ってテイクダウンを奪う。

 ここからミラーは自分の左足を使ってオモプラッタを狙うが、小見川はミラーの体を持ち上げて踏みつけ! そのまま足を一本抜いて、ハーフガードで上になる。

 しっかりと脇を差してミラーを押さえ込む小見川はパスガードに成功。ミラーの手足の長さに強いパンチを打てない小見川だが、ミラーを押さえ込みながら肩パンチ。ミラーは足を使ってガードポジションに戻すが、小見川はそこにパウンド。ミラーが立ち上がろうとすると、小見川はミラーのバックに回りこむ。

 3R、ジャブで距離を取りつつヒザ蹴りを狙うミラー。しかし小見川も左フックを返して前に出る。なかなかパンチがヒットしない小見川だったが、低い構えからミラーに組み付いてテイクダウンを奪う。ガードポジションから長い足を駆使して三角絞めを狙うミラー。小見川はそれを担ぐようにしてパスガードを狙うが、ミラーは亀になってグラウンドで上を取ることに成功する。

 ミラーは立ち上がって踏みつけ! 小見川も足を使って何とかそれをディフェンスする。ミラーは踏み付けとパウンドを繰り出し、小見川にスタンドを要求する。

 ミラーがジャブから右アッパー、そして首相撲からヒザ蹴り! 一気に打撃の手数を増やして前に出る。しかし小見川もミラーのジャブに左フック、そして右ストレート! 

 ミラーが首相撲からヒザ蹴りを突き上げるが、小見川は大内刈りでミラーをテイクダウンする。コーナー際で小見川がパンチを落とし、ミラーが三角絞めを狙ったところで試合終了となった。判定は3-0で小見川。規格外の体格を誇る難敵ミラーを下し、2010年の初陣を勝利で飾った。

 試合後、小見川は「去年はクソッタレ劇場で、日沖発戦の後に自分につばを吐きました。それで大みそかに脱クソッタレだったんですけど…今日はすいませんでした。もう一回言わせてください、小見川道大、クソッタレ!」とマイクアピール。

「自分が吉田道場で吉田先輩に教わったことは何としてでも勝て、泥臭くても勝て。そうじゃないと次はないぞということです。だから吉田先輩、気合入れてカズと打ち合ってください!」とメインイベントで闘う吉田と中村和裕に言葉を送った。


▼第6試合 ライトヘビー級(95kg) 5分3R
○エンセン井上(アメリカ/PUREBRED/初代修斗世界ヘビー級王者)
一本 1R2分10秒 ※腕ひしぎ十字固め
●アンズ“ノトリアス”ナンセン(ニュージーランド/ETK)

 吉田秀彦引退興行で約6年ぶりの復帰戦を迎えた“大和魂”エンセン。対戦相手のナンセンはキックボクシングをバックボーンに持つストライカーで戦極では泉浩にKO勝利。ストリートファイトで鳴らした喧嘩屋でもあり、エンセンとの一戦は危険な匂いのする試合になりそうだ。

 1R、いきなりパンチから突進していくエンセン。

 そのままエンセンがナンセンをロープまで押し込むが、ナンセンは体勢を入れ替えてブレイクを待つ。

 再開後、エンセンがジャブからバックブロー! そのままナンセンに組み付くと豪快なテイクダウンを奪う。ここからエンセンがサイドからマウントポジションに移行し、そこから腕十字! これでエンセンがナンセンからタップを奪った。

 試合後、エンセンは「私が逮捕された時、本物の忠義を見せてくれたファン、ありがとう。でも言葉のありがとうじゃ足りなくて、リングに上がって感謝を見せたかった。ありがとうございました。今日はおばあちゃんの葬式。おばあちゃん、いってらっしゃい。まだ修斗くん(※エンセンの愛犬)は生きてますよ」とファンにメッセージを送った。

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