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【極真館】最年長の42歳・飯森浩孝、決勝で散る!重量級優勝は香港のキム・スン・ヒョン

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2011/05/01(日)UP


▲優勝者(左から)軽量級・中川裕介、中量級ジョ・ヒョンシク、軽重量級・菊地先、重量級キム・スン・ヒョン

極真空手道連盟 極真館
「第9回全日本ウェイト制空手道選手権大会」
2011年5月1日(日)埼玉・戸田市スポーツセンター
開場9:00 開会式13:00

 従来の極真空手ルールに顔面突き、ヒジ打ち、投げ、逆技(立ち関節技)を加えた“真剣勝負ルール”による全日本ウェイト制大会は今回で5回目を迎えた。 前回大会ではルールが浸透してきたためか、打ち合い自体が少なく上段突きによる一本勝ち多くは見られなかったものの、今回はルールを熟知した選手が多く、 技あり、一本勝ちが続出した。

  昨年大会は、初出場のブルガリア勢が軽重量級と重量級の二階級制覇という結果に終わっていたが、今大会では3月11日に起きた東日本大震災の影響を受けて 10人の海外勢が来日出来ないという非常事態も発生。しかし、結果は総本部のジョ・ヒョンシクが中量級を、香港のキム・スン・ヒョンが重量級を制し、日本 人選手が二階級の全日本王座を死守することが出来なかった。また今大会の出場最年長選手、42歳の飯森浩孝は重量級決勝まで勝ち進んだものの、スン・ヒョ ンに敗れて、準優勝に終わっている。

 大会終了後、盧山初雄館長は「当初は真剣勝負ルールが浸透していなく、ぎこちない試合があったが、今回は5回目で大会ルールを熟知している選手が多く、まだ完璧とは言えませんが、恥じない試合になっていると思います」と総括。

→作家で真樹道場主席師範の真樹日佐夫氏も来場

 今大会に関しては「本来は世界チャンピオンのセルゲイ・オシポフ(第1回全世界ウェイト制重量級優勝)が出る予定だったのですが、震災の影響で来られな くなりました。出ていたらどういう流れになっていたのか興味があります」とコメント。今後については「顔面突きありなので、伝統派空手の選手にも出ても らって、お互いに切磋琢磨していければ」と伝統派空手選手の参加実現を呼びかけていた。


▼軽量級(-60kg)決勝戦
○中川裕介(城南羽田支部)
延長 合わせ一本勝ち
●五十嵐 智(愛知県支部)

 準決勝では原翔太(さいたま中央支部)から一本勝ちした五十嵐智と、相川孝順(さいたま中央支部)との打ち合いを制した中川裕介が決勝戦で激突。中川は2年連続で準優勝しており、念願の初優勝なるか。

 五十嵐の蹴り終わりを狙ってパンチを合わせる中川。五十嵐は中段蹴りからワンツーで前に出る。中川は上段から中段と上下に散らす蹴りへ。本戦は互角の戦 いとなる。中川はパンチも交ぜていき、五十嵐は鼻血。五十嵐が前にでてきたところに、中川が強烈な右ストレートで一本勝ち。中川が初優勝を果たした。

RESULT
優 勝 中川裕介(城南羽田支部)
準優勝 五十嵐 智(愛知県支部)
3 位 原 翔太(さいたま中央支部)、相川孝順(さいたま中央支部)


▼中量級(-72kg)決勝戦
○ジョ・ヒョンシク(総本部)
一本勝ち ※ヒザ蹴り
●谷口雅春(京都支部)

 準決勝では後藤俊一(城南品川支部)と延長戦までもつれ込む接戦を展開し、試し割り判定で勝利したジョ・ヒョンシク(総本部)が決勝戦へ。一方、3連覇を狙う北澤真也(城南川崎支部)から優勢勝ちした谷口雅春(京都支部)が決勝に進んだ。

 谷口のラッシュをうまくかわし、回り込んで右フックを入れたヒョンシクが技ありを奪う。谷口はヒョンシクの前進に合わせて前蹴りを放ち、勢いを止める。 接近戦でヒョンシクがヒザ蹴り! 谷口はすぐに立ち上がれないほどのダメージを負い、ヒョンシクが一本勝ちした。

RESULT
優 勝 ジョ・ヒョンシク(総本部)
準優勝 谷口雅春(京都支部)
3 位 後藤俊一(城南品川支部)、北澤真也(城南川崎支部)


▼軽重量級(-80kg)決勝戦
○菊地 先(さいたま中央支部)
判定4-0
●和田龍二(城南羽田支部)

 準決勝で河村吉康(愛知県支部)から合わせ一本勝ちした和田龍二と、古川達也(福島県支部)から技ありで優勢勝ちした菊地先による決勝戦。

 慎重な出だしの両者。和田がプレッシャーをかけながら前に出ると、菊地は下がりながらも右フック。お互いに中段蹴りを出し合い、徐々に菊地の左下段蹴りが決まっていく。

  動きの止まった和田に、菊地は下段、ヒザ。判定4-0で菊地が第5回(2007年)、第6回(2008年)に続き、3度目の優勝を果たした。

RESULT
優 勝 菊地 先(さいたま中央支部)
準優勝 和田龍二(城南羽田支部)
3 位 河村吉康(愛知県支部)、古川達也(福島県支部)


▼重量級(80kg超)決勝戦
○キム・スン・ヒョン(香港)
合わせ一本勝ち
●飯森浩孝(城南川崎支部)

 水野大成(さいたま中央支部)が欠場のため、26歳のキム・スン・ヒョンが不戦勝で決勝戦へ。対する飯森浩孝は今大会出場最年長の42歳! 荒川良太(武蔵中央支部)との準決勝では延長戦の末に中段ヒザ蹴りでの一本勝ちで決勝戦に進んだ。

 試合が始まると、一気にラッシュを仕掛けたのはキム。この猛攻を凌いだ飯森の右フックがクリーンヒット! 開始わずか22秒で、飯森が技ありを奪う。 

 慎重な様子を見せるキムはパンチ主体の攻撃。鼻血を出し始めた飯森に対し、右上段蹴りで技あり。さらに右上段蹴りから右ストレート! これが決め手となり、合わせ一本でキムが優勝を収めた。惜しくも逆転負けを喫した飯森は敢闘賞を獲得。

RESULT
優 勝 キム・スン・ヒョン(香港)
準優勝 飯森浩孝(城南川崎支部)
3 位 荒川良太(武蔵中央支部)


技能賞 中川裕介(城南羽田支部)
試割り賞 ジョ・ヒョンシク(総本部)20枚
敢闘賞 飯森浩孝(城南川崎支部)

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