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【NJKF】ゴーンサックがハイキック一閃KO勝ち

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2016/10/30(日)UP

 

得意の“高速左ミドル”で真吾(左)を攻め立てるゴーンサック(右)

ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF DUEL.8」
2016年10月30日(日)東京・ディファ有明

▼メインイベントII(第15試合) 日泰国際戦 64.5kg契約 3分5R
○ゴーンサック・シップンミー (タイ/元ルンピニースタジアム認定フェザー級&スーパーフェザー級王者)
KO 4R 48秒 ※左ハイキック
●真吾YAMATO(大和ジム/NJKFスーパーライト級2位)

 NJKFに3度目の来襲となったゴーンサックは、S-1 130ポンド(59.0kg)王座、ルンピニースタジアム認定フェザー級&スーパーフェザー級王座など多くのタイトルを獲得し、2010年にはムエタイMVP(最優秀選手賞)を獲得。サウスポーから放つ左ミドルは最高峰とも称され、“高速左ミドル”の異名を持つ。

 当初は昨年5月の初来日で対戦した大和哲也との再戦が決まっていたが、大和が負傷欠場のため同門の真吾が対戦することになった。真吾は7勝(3KO)2敗1分の戦績を収める20歳の新鋭で、183cmの長身を誇る(ゴーンサックは170cm)。

 1R、真吾はサウスポーのゴーンサックの左足を右ローで狙い撃ち。ゴーンサックが左ミドルを蹴ると、必ず右フックを合わせにいく。

 2R、ゴーンサックは組み付くと何発もヒザをボディへ打ち、左ヒジを連打。これを嫌がる真吾。ブレイク後にゴーンサックは左ミドルからの左ヒジ。これで立て続けに2度のダウンを奪う。

 3R、真吾が右ストレートを2度ヒットさせるが、ゴーンサックは左ミドルを蹴り続ける。真吾は左ミドルを右腕で受け、すぐにその右でストレートを返す。

 4R、右ストレートをヒットさせる真吾だが、ゴーンサックが左ストレートからの左ヒジ。攻めるゴーンサックに真吾が下がったところへ左ハイキック一閃。大の字になってバッタリと倒れる真吾。すぐにレフェリーが試合終了を宣言し、ゴーンサックのKO勝ちとなった。

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波賀(左)の強烈な左ローを嫌がる元ルンピニー認定王者クワンペット(右)

 

▼メインイベントI(第14試合) 日泰国際戦 56kg契約 3分5R
○波賀宙也 (立川KBA/WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※三者とも50-47
●クワンペット・ソースワンパッリー (タイ/元ルンピニースタジアム認定バンタム級王者、同級6位)

 波賀は首相撲を得意とするムエタイスタイルのテクニシャンで、昨年10月には元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級10位カメンノーイを、今年7月にはISKAムエタイ世界王者・国崇を強烈なヒジ打ちでTKO撃破したコンバンノーを破るなど現在5連勝と波に乗る“新ムエタイキラー”。

 対するクワンペットは“神の階級”と言われる、ムエタイで層の厚いバンタム級で、ルンピニースタジアム認定王座を獲得した超一級のファイター。現在も6位にランクインしている。昨年11月には新日本キックボクシング協会・ディファ有明大会に来日。タイ人同士の実力対決に臨み、5RにTKO勝ちした。攻撃力があり、日本人好みのファイトを見せる選手だ。

 1R、サウスポー同士の対戦。ローの蹴り合いとなる中、波賀がフェイントを駆使してパンチやローを当てていく。クワンペットは時折パンチを繰り出すが、波賀はかわす。

 2R、左ローを集中的に蹴る波賀。右手をしっかり伸ばしてクワンペットを間合いに入れさせない。波賀の左ローにグラつくクワンペットは接近してパンチとヒジを繰り出すが、波賀は突き放して左ローを蹴る。

 3R、クワンペットのパンチ、ヒジをかわしつつ、左ローでしっかりとダメージを与えていく波賀。顔面前蹴り、左フックもヒットさせるなど優勢を保つ。クワンペットの攻撃を防いでいる印象。

 4R、波賀の左ローに大きくバランスを崩すクワンペット。波賀はパンチから左ローにつなぎ、左ローがヒットするたびにクワンペットの右足が伸び切る。それでもクワンペットは右ミドルを蹴り、パンチを振り回す。

 5R、序盤はパンチで逆転を狙いに来たクワンペットだったが、波賀の左ローをもらうと下がり続けてローを何度も蹴られる。最後はほとんど手が出ることなく、波賀に左ローを蹴られ続けた。

 判定はジャッジ三者とも50-47で波賀が圧勝。またしてもムエタイの現役ランカーを破った波賀は、「現役のランカーということで久しぶりに緊張感をもって練習と試合が出来たと思います。アジアの選手とはけっこう試合をやっているので、ヨーロッパの選手とWBCムエタイのインターナショナルを組んでもらえたらいいなと思います」と、次はWBCムエタイ・インターナショナル王座を狙いたいと次なる目標を定めた。

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●次ページ:現役高校生・大田拓真vs能登龍也のNJKFフライ級王座決定戦

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