【新日本キック】ルンピニー現役王者クワンペット、神の階級対決を制す
新日本キックボクシング協会/治政館ジム/ビクトリージム
「東日本大震災復興チャリティーイベント KICK Insist 5」
2015年11月15日(日)東京・ディファ有明
▼第13試合 メインイベント ムエタイスペシャルマッチ 56kg契約 3分5R
○クワンペット・ソースワンパクデー(タイ/ルンピニースタジアム認定バンタム級王者)
TKO 5R1分44秒 ※レフェリーストップ
●ペップンソーン・ペッチンダー(タイ/CPガイトーン ガンラーントーナメントバンタム級王者、プロムエタイ協会バンタム級9位)
本場タイでしか見られないような軽量級トップ同士の攻防を日本のファンにも届けたい、という主催者の意図から組まれた今回のムエタイスペシャルマッチ。クワンペットは現役ルンピニー王者、一方のペップンソーンはタイで開催されたトーナメントで優勝しただけでなく、ルンピニー・ラジャダムナンの両スタジアムのタイトルと並んで権威のあるプロムエタイ協会のランカーでもある。
両者は12月にクワンペットがペップンソーンの挑戦を受ける形でタイトルマッチとして組まれる可能性もあり、前哨戦といってもいい豪華カードとなった。
試合前には両選手によるワイクルー(試合前の舞踊)が披露され、レフェリー、ジャッジ陣にもこだわりが見られ、全てタイ人が行い、本場さながらの雰囲気となり緊張感が漂った。
層が厚く、強豪選手がひしめいていることから“神の階級”と呼ばれているムエタイの軽量級でトップにいるクワンペットとペップンソーンはどのような試合を見せるのか。
1R、サウスポーのクワンペットは左ミドル、ペップンソーンは右ミドルと、お互いにこのラウンドは様子見か、ゆったりとした動きの攻防戦に。
2Rになると、クワンペットの左ミドルに対し、ペップンソーンは得意の首相撲を仕掛け譲らない。
3R、ペップンソーンが左右フックの連打で前に出ると、クワンペットは左ストレート、接近戦ではヒジを見せる。接近戦でペップンソーンのヒジが捕らえ、クワンペットは左まぶたをカットする。
4R、組みつく場面の多くなるペップンソーンは首相撲勝負に出ると、クワンペットが重みのある左ミドル、左ストレートを次々に当てて行く。このラウンドはクワンペットのほぼ一方的な攻撃となった。
5R、さらに攻撃力を増してクワンペットが左ミドル、左ストレート。
距離を取るペップンソーンに対し、「(ペップンソーンには)勝ち目がない」と判断したレフェリーが試合をストップ(タイでは試合中に両者に差が開きすぎると試合が止められる)。クワンペットのTKO勝ちとなった。
▼第12試合 メインイベント 日タイ国際戦 63kg契約 3分3R
○セーンアーティット・Y’ZDGYM(タイ/Y’ZD GYM/元泰国ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級6位)
TKO 3R2分24秒 ※ドクターストップ
●蘇我英樹(市原/WKBA世界スーパーフェザー級王者)
蘇我は今年4月、世界で最初に創設されたキックボクシング世界タイトルWKBAの王座初防衛に成功。ここ数年は肉体改造に取り組み、以前よりもパワーアップしたスタイルにチェンジしているが、5月に大月晴明、8月に元ラジャ王者ペッシーニ・ソーシリラックに敗れ2連敗中。
その蘇我と対戦するセーンアーティットは元ラジャのランカーという肩書きだが、現在は所属ジムとのトラブルで日本に滞在しているだけであり、タイに帰国すればすぐにランキングに復帰できる強豪だという(昨年9月レベルスで翔・センチャイジムと対戦時はセーンアティップの表記)
1R、蘇我は右ローを出しながら距離を詰めて左右のフックを振り回すも、セーンアーティットは涼しい表情でかわしていく。接近戦ではヒジを当てるだけでなく、蘇我を何度もこかして優勢を印象付ける。
2R、セーンアーティットは強烈な左ミドルを何発もヒットさせていく。蘇我は強引に前に詰めて左右のフックを振るうが、セーンアティップは寸前で見切るなど決定打を許さない。
3R、セーンアーティットは左ハイ、顔面前蹴りを当て、蘇我が前に出てきたところにヒジを合わせると蘇我は額を大きくカット。ドクターチェックが入るとストップがかかり、蘇我のTKO負けとなった。
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