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【ムエタイ】福田海斗が2連続KO勝利、賭け率でも高評価

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2017/07/10(月)UP

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福田(右)は格上ペットアナン(左)のボディを攻め、ヒジでとどめを刺した

『スック ワンキントーン』
2017年7月5日(水・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼第4試合 117ポンド(53.1kg)契約
◯カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者/元WPMF世界フライ級王者/ムエサイアム中部スーパーフライ級王者)
KO 4R ※右ヒジ
●ペットアナン・ビッククロントゥーイ(タイ)
 
 福田は先月16日、タイ・サラブリーでのテレビマッチでムエサイアム中部115ポンド(52.2kg)王座を獲得したばかり。約3週間の短いインターバルでラジャダムナンスタジアムの第4試合(日本でいうセミファイナル)に登場となった。
 
 対戦相手は試合当日に予定されていた選手から変更され、バンタム級の強豪ペットアナン・ビッククロントゥーイ(タイ)となった。ペットアナンはタイ南部ソンクラー県出身の20歳のテクニシャン。現在は名門中の名門ペッティンディームエタイアカデミーでトレーニングをしており、常に第3試合や第4試合に登場している。
 
 最近のペットアナンは118ポンド(バンタム級)で試合を行っているためスーパーフライ級の福田にとっては不利な状況であり、福田のプロモーターであるウィナイ・ナックシン氏はこのマッチメイクに対し抗議。ペッティンディーサイドと直前まで交渉が行われたが結局そのまま行われることとなった。
 
 体格的に不利とはいえ試合前賭け率は関係者も驚きの3-2で福田がリード。ギャンブラーの間では福田の実力が高く評価されている証拠であろう。
 
 試合は2Rから福田が仕掛け、前進して前蹴りやミドルをテンポ良く蹴っていく。ペットアナンも下がりながら上手く左ミドルを合わせ、前評判の通りのテクニシャンぶりを発揮する。このラウンドは前に出ている福田が賭け率3-1でリード。3R、同じくミドルを蹴っていく福田と、下がりながらも上手くカウンターを合わせるペットアナン。首相撲になると、福田の動きを研究しているのかペットアナンは付き合わずがっちりロックして福田の動きを封じる。若干攻めあぐねた福田、3R終了時で両者互角の賭け率となった。

 そして勝負所の4R、福田陣営はミドルを捨ててテンカオに作戦を切り替え、ペットアナンのボディを攻める。すぐに距離を詰める福田に対し、若干スタミナが落ちてきたペットアナンは福田の左ストレートに力なく左ミドルを合わせる。福田がすぐさま右のテンカオを返すとドンピシャでペットアナンのボディに突き刺さり、動きが止まったところへトドメの右ヒジ。崩れ落ちるペットアナン、レフェリーは途中でカウントを止め、福田のKO勝利となった。

 前回の試合に続き2連続KO勝利となった福田、一時期のスランプから脱出したようにも見える。ラジャダムナンスタジアムの支配人・プライ氏も「カイトはいい動きだった。ラジャダムナンスタジアムのメインイベントに出場する日も近いだろう。」と期待感を寄せた。
 
 福田の次戦は8月21日(月)に開催されるラジャダムナンスタジアムのビックマッチに出場する予定とのこと。いよいよ復調の福田、ランキング入りを目指して進み続ける。

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