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【レベルス】小笠原がダウン合計4度の接戦を制し世界王者に

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2017/09/06(水)UP

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小笠原(左)はトリッキーなグロス(右)に手を焼いたが、確実にダメージを与えた


Def Fellow

「REBELS.52」
2017年9月6日(水)東京・後楽園ホール

▼メインイベント 第9試合 ISKA K-1ルール世界バンタム級王座決定戦 3分5R
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS 52.5㎏級王者)
判定3-0 ※48-46、46-44、48-45
●ジョヴァンニ・フランク・グロス(フランス/ISKAオリエンタルルール世界フェザー級王者)
※小笠原が新王座に就く。

 6連続KO勝ち中の小笠原がISKA世界タイトルマッチに初挑戦。対するグロスは72勝(35KO)7敗1分(サバットの試合も含む)の戦績を持ち、フランスの足で行うボクシングと言われるサバットのフランス王座を始め数々のベルトを獲得。こちらは7連勝でこのタイトルマッチに臨んだ。

 1R、小笠原は左ミドルと左ロー、前蹴りで距離を取りつつ左ストレートを狙う。グロスは後ろ回し蹴り、バックハンドブローと回転系の技を放つが、小笠原はよく見てかわす。小笠原の左三日月蹴りが入ると、グロスはニヤリと笑みを浮かべた。

 2R、パンチをまとめ打ちした小笠原だが背中を見せたグロスは振り向きざまのバックハンドブローでダウンを奪う。その後は思い切り左右フックを叩き付けるグロス。荒々しいパンチに小笠原は戦いにくそう。

 3R、グロスの右ハイに右フックを合わせる小笠原。これでグロスがグラつき、続いてもつれあって倒れたところでレフェリーがダウンを宣告。小笠原のペースになったと思われたが、右ローにバックハンドブローをタイミングよく合わされて今度は小笠原がダウン。小笠原は左ストレートで逆襲するがグロスは倒れない。

 4R、荒々しくフックを叩き付けるグロスに小笠原は左ローの集中砲火。グロスは度々ローブローをアピールし、前蹴りでついに倒れる。偶発的なローブローと判断されて回復時間を取り、試合再開。小笠原はローを空振りして一回転のバックハンドブローで再びダウンを奪い返す。しかし、再開直後にグロスのバックハンドブローをもらう。

 5R、小笠原は左ローの連打と左ストレートで攻め込み、グロスの後ろ回し蹴りをかわしての左フック。かなり疲労が見えるグロスだが、フックはパワーがある。荒々しいパンチの打ち合いとなり、荒れ模様のリング上。グロスはクリンチを繰り返し、小笠原が攻めた印象を残して試合を終えた。

 お互いにダウンを2度ずつ奪い合う大荒れの一戦の判定は3-0で小笠原の勝利。グロス陣営は納得がいかずリング上に残って抗議するが、最後には小笠原を称えた。

 小笠原はマイクを持ち、「皆さんの支えがあってこのベルトを巻くことが出来ました。試合内容なまだまだです。これからも皆さんの喜ぶ顔を見たいので成長します。これからも応援お願いします」と笑顔でお礼を述べた。

 しかし、バックステージに戻ると左足の痛みを訴える。実は8月20日の『KNOCK OUT』の試合で左足を痛め、一度もミットを蹴ることが出来なかったという。さらに、1Rに左ローを蹴った際に相手のヒザに当たり、「ボキッと音がした」とのことで骨折の疑いも。

「全然だめですね。バックハンドブローは警戒していたのにもらってしまった。もっとラクに勝つつもりだったのでまだまだです。相手も納得していなかったようですが僕も納得していません」と反省しきりだった。

次ページ:梅野源治が超攻撃型ムエタイと激突

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