【レベルス】小笠原がダウン合計4度の接戦を制し世界王者に
▼セミファイナル 第8試合 ライト級 3分5R WPMFルール
〇梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
判定3-0 ※49-48、50-48、50-47
●スアレック・ルークカムイ(タイ/スタージス新宿ジム/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級7位)
梅野は5月にタイ・ラジャダムナンスタジアムで同スタジアム認定ライト級王座の初防衛戦に臨んだが、サックモンコンにダウンを奪われての判定負け。今回が再起戦となる。
スアレックは“超攻撃型ムエタイ”と呼ばれるアグレッシブなファイタータイプで、これまで日本王者クラスを次々と撃破。普段は日本でトレーナーも務めているが、打倒・梅野に燃えて本国タイへ戻って練習を積んできた。
1R、梅野は左ミドルと左右ローを蹴っていき、スアレックは梅野の蹴り終わりを狙っての左右フック。パンチを被弾する場面もあった梅野だが、蹴りで上手く距離をとって戦う。
2R、首相撲になった際に偶発的なバッティングがあり、梅野が流血。ドクターチェックを受ける。左ミドルを蹴り続ける梅野にスアレックは左右フック。さらに壮絶なヒジの打ち合いを展開。アツくなる両者。ラウンド終了のゴング直後、スアレックは右のパンチを梅野に見舞い、梅野が突っかかる場面も。
3R、スアレックは梅野のミドルを度々キャッチする。梅野はすかさずパンチ。梅野は左右ミドルと左ローを中心に攻めスアレックの蹴り足をキャッチすると右アッパーをヒットさせる。両者がもつれる場面が多い荒々しい試合となった。
4R、梅野の左ミドルに強打を打ち返すスアレック。梅野はスアレックのパンチをかわしてミドルを入れる。梅野の左右ミドルをまともに喰らって動きが鈍ってきたスアレックだが、それでも強打を返す。このラウンドは梅野が蹴り勝った印象。
5R、左ミドルを蹴り続ける梅野。スアレックがパンチで前に出てくると左ミドルをカウンターで入れる。スアレックのパンチをかわしながらヒジも打つ。スアレックも諦めずパンチで前へ出続け、梅野がそれを左ミドルで迎え撃つ。
勝敗は判定へもつれ込み、梅野が勝利。最後までスリリングだった一戦を制した。
梅野はマイクを持つと、「4月の試合で眼窩底骨折して、1カ月後にはラジャダムナンの初防衛戦があったんですが、正直、目が二重に見えていて。結果は大差で負けてプロ初めての2連敗を喫してどん底に落ちました。
5月の試合でも胸骨と頬骨が折れて、もう終わりなんじゃないかって思いました。もう強くなれないんじゃないかって悩んだんですが、周りにいる仲間たちがお前はまだまだ強くなれる、梅野はこんなもんじゃないって言ってくれて。僕は諦めかけていたのに、みんなが応援してくれたので、じゃあ、もう1回やってみようとラジャダムナンのベルトを獲らせてもらったこのレベルスのリングで復帰することを決意しました。
まだ目が二重に見えて不安でしたし、負けたら失うものが大きく、いろんなプレッシャーがあって、試合がつまらないと思われたかもしれないけれど、最善の努力はしました。一人でも多く、僕の試合がよかったと思ってもらえる人を増やしていきたいです」と思いのたけを語った。
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