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【ONE】注目の立ち技シリーズ戦が開幕、元K-1王者ペトロシアンは圧勝で初陣飾る

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2018/04/20(金)UP

デファン(上)の鉄槌を被弾する今成(下)

▼バンタム級 5分3R
○キム・デファン(31=韓国)
判定3-0
●今成正和(42=今成柔術/元DEEPバンタム級&フェザー級王者)

 元DEEPバンタム級&フェザー級王者の今成は今年1月、5年7カ月ぶりとなるONE参戦を果たしたが、ロシアの実力者ユサップ・サーデュラエフに判定負け。今回は再起戦となる。

 当初の対戦相手に予定されていたケヴィン・チョン(25=韓国)が負傷欠場となったため、今成はチョンと同郷のデファンと拳を交えることになった。デファンは2014年12月にビビアーノ・フェルナンデスのONEバンタム級王座に挑戦した経験を持つが、現在2連敗中。

 なお、今大会ではMMAの試合もONE SSの試合と同じ、5本のロープが張られたリングで行われた。ONEはこれまでの大会でケージ=金網で囲まれた円形リングを使用しており、ロープ状のものは初となる。

 1R、リング中央で構えるデファンに対し、今成は半身に構えてその周りをゆっくりと回りながらタックルのタイミングを虎視眈々とうかがう。デファンに右ミドルをキャッチされるや否や飛びついてグラウンドに引き込んだ今成は、すぐに下からヒールホールドを仕掛ける。しかし、デファンは怒濤の鉄槌連打を落として足を抜く。

 両者はスタンドに戻ると、様子を見合う展開が続きレフェリーから注意を受ける。すると直後に今成が必殺のイマナリロールでデファンの足に絡みついてヒールホールド。いったん外されても粘り強く仕掛ける今成だが、デファンに再び抜け出されてしまったところでラウンド終了となった。

 2R、飛び上がりながらの蹴り上げや倒れ込みながらのフックなどトリッキーな打撃を繰り出す今成。デファンと交錯したところで今成はグラウンドに引き込み、腕十字を狙うがこれも外されてしまう。デファンは体をしっかりと密着させて押さえ込み、今成の顔面とボディに細かくパンチを落としていく。

 3R、今成はデファンにタックルを潰され、序盤からサイドを許す苦しい展開に。デファンは足と腕を使って相手の両腕を封じるマット・ヒューズ・ポジションから今成の顔面に細かいパンチとエルボーを打ち込み続け、終了間際にはマウントも奪取した。今成はデファンの足関対策を最後まで崩せず、判定負けで2連敗となった。


テイクダウンからトップをキープする藤沢(上)に対し、イービン(下)は苦悶の表情

▼63.0kg契約 5分3R
○藤沢彰博(38=心技道場)
一本 1R 1分48秒
●カジ・イービン(26=フィリピン)

 藤沢は日本からタイに移住し、現在は禅道会心技道場のバンコク支部に所属。タイのFULL METAL DOJOで2連勝を飾った後に、ONEのトライアウトを経て本大会への出場権を獲得した。今大会がONEデビュー戦で、対戦相手はプロ2戦目のイービンだ。

 1R、イービンがパンチで前に出てきたところに、藤沢がタックルを合わせてテイクダウンに成功。イービンをマット・ヒューズ・ポジションで押さえ込みながら、藤沢は顔面に細かくパンチを落としていく。

 すると、イービンはグラウンドの攻防の中でどこかを痛めた様子で突如、苦悶の表情を浮べてタップ。レフェリーがすぐに試合を止めた。あっけない幕切れに拍子抜けした様子の藤沢であったが、勝利者コールを受けると笑顔を見せた。なお、試合のフィニッシュについては現在までの公式発表で、藤沢のサブミッションによる一本勝ちとなっている。

▶︎次ページ:ご当地ファイターの見事なバックスピンキックが炸裂

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