【DEEP】ジョシュ・バーネット愛弟子が大塚隆史、SARAMIをKO撃破
DEEP事務局
「DEEP 85 IMPACT」
2018年8月26日 (日)東京・後楽園ホール
▼第9試合 メインイベント DEEPバンタム級 5分3R
●大塚隆史(T GRIP TOKYO)
KO 3R 1分36秒 ※前蹴り
〇ビクター・ヘンリー(UWF USA/HF)
大塚は打撃&タックルの強さを武器に、長きにわたってDEEP軽量級のトップに君臨。第3代DEEPフェザー級王者、第2代・第5代EEPバンタム級王者と3度王座に就いた。昨年は「RIZINバンタム級トーナメント」に参戦し、大みそかの準決勝まで進出したが石渡伸太郎に敗れ、今回はそれ以来8カ月ぶりの再起戦となる。
ヘンリーはジョシュ・バーネットの愛弟子で、2014年7月の『GRANDSLAM』旗揚げ戦で所英男にKO勝ち。2015年2月の第2回大会では元修斗世界フェザー級王者・上田将勝をヒザ十字固めで下した実力者。2015年5月からはパンクラスに定期参戦し、日本で無敗のまま同年12月に石渡の持つパンクラス・バンタム級王者に挑戦したが、大接戦の末に判定負けしている。今回の試合は大塚が「ヘンリーと戦いたい」とアピールし、実現したもの。
1R、プレッシャーをかけていく大塚にヘンリーは左ローを蹴っていく。ヘンリーの蹴り足をキャッチした大塚はテイクダウンするが、ヘンリーは立ち上がる。スタンドに戻るとヘンリーは鋭い左ミドルキック、そしてボディへのパンチで攻め、大塚はテイクダウンしてパウンドを打つ。
2Rもヘンリーが左ミドルキックとボディブローで攻める。大塚がタックルで組みに行くとヘンリーはアームロックの体勢となり、そのまま投げて寝技に持ち込む。大塚がポジションを入れ替えようと動くとヘンリーはすかさずアームバー、大塚も起き上がってタックルで上を取る。ヘンリーも立ち上がり、終盤にはパンチの打ち合いとなる。
3R、ローから大塚がパンチの打ち合いを挑み、ヘンリーも応える。大塚はヒザ蹴りを交えつつパンチで攻め、ヘンリーもローとパンチで応戦。ヘンリーが左右フックから、強烈な右前蹴りを突き刺すと、大塚は腹を抑えながらダウン。ヘンリーが衝撃のKO勝ちを収めた。
ヘンリーは「いろいろ練習してきてチームで勝つことが出来た。チャンスがあればDEEPのタイトルに挑戦させて欲しい」と、DEEPタイトルマッチをアピールした。
▼第7試合 DEEP女子アトム級 5分3R
●SARAMI(パンクラスイズム横浜)
TKO 2R 2分05秒 ※パウンド→レフェリーストップ
〇アリーシャ・ガルシア(UWF USA)
SARAMIは柔道(二段)から柔術に転向し、2012年3月のジュエルスにてプロデビュー。強いフィジカルと思い切りのいい打撃で注目され、2016年に北岡悟率いるパンクラスイズム横浜に移籍。2017年12月にDEEP JEWELSアトム級王者・黒部三奈に挑戦したが、判定負けで王座奪取はならなかった。今回が再起戦となる。
対するガルシアはレスリングをバックボーンに持ち、2014年10月にMMAでプロデビュー。連敗を喫したことをきっかけにジョシュ・バーネットに弟子入り、2016年末に『RIZIN』に参戦し、浅倉カンナから勝利を奪った。今年5月には元INVICTA FCアトム級世界王者である浜崎朱加に敗れるも判定まで粘った。
1R、前へ出てくるガルシアにSARAMIが組み付いてケージに押し込む。ガルシアは首相撲で体勢を入れ替えて離れ、ジャブ、左右のストレートを放つ。SARAMIは足払いでガルシアを転倒させて寝技に持ち込むが、ガルシアも負けじと両者回転してポジションを入れ替える。上になったガルシアがパウンドを入れ、立ち上がると首相撲からのヒザ蹴りを突き刺す。
2R、SARAMIのパンチには左ミドルキックを合わせるガルシア。SARAMIも蹴りから組み付くが、ガルシアにテイクダウンされマウントを奪われる。ガルシアが離れたところで立ち上がるSARAMIに、ガルシアがジャブとストレートで攻め込み、電光石火の左ハイキック。ダウンしたSARAMIにガルシアがパウンドで追撃し、レフェリーがストップ。ガルシアが壮絶なTKO勝ちを収めた。
ガルシアはマイクを持つと「DEEP JEWELSのベルトを獲りに行きたい。そして可能ならばRIZINで浅倉カンナと戦えればいいと思う」と、今後の2つの目標をアピールした。
大会終了後、なぜ一度勝っている浅倉カンナに挑戦するのかとガルシアに聞くと「確かに私は一度勝っていますが、その後、彼女はRIZINのトーナメントで優勝してベルトを獲った。チャンピオンベルトを獲ったカンナに勝つことが今の私のモチベーションになっています。私の強さを証明するために、もう一度カンナと戦いたい」と説明した。
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