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【GLORY】絶対王者シッティチャイ、圧勝V6も慢心なし「パンチの強化が必要」

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2018/11/04(日)UP

気迫あふれる表情でパンチを振るうメクセン(右)

▼セミファイナル GLORY世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○アニッサ・メクセン(30=フランス/GLORY世界女子スーパーバンタム級1位/挑戦者)
TKO 2R 39秒
●ジャジー・メネゼス(26=ブラジル/GLORY世界女子スーパーバンタム級王者)
※メネゼスが初防衛に失敗、メクセンが新王座に就く。

 両者は今年8月のGLORY世界女子スーパーバンタム級タイトルマッチで、今回とは逆の立場で対戦。試合は終始、メクセンが有効打を重ねる展開が続いたが、判定はジャッジ1名が50-45の大差でメクセン、残り2名が48-47の僅差でメネゼスを支持するという意外な結果に。メクセンは2度目の防衛戦で王座を失い、メネゼスが新王者に輝くこととなった。

 しかし、この判定はすぐさま物議を醸し、GLORYのマーシャル・ゼラズニックCEOは試合後、ジャッジに苦言を呈したうえで即再戦を明言。その言葉通り、約3カ月という短い期間でダイレクトリターンマッチが実現することになった。昨年7月にも対戦していた両者は、今回の試合が1勝1敗で迎える3度目の決着戦だ。

 1R、フットワークが冴えるメクセンは、メネゼスの左ローを素早いバックステップでかわし、すかさず返しの右ローを叩き込む。メネゼスはワンツーからの右ローと、左ジャブからの左ローといったコンビネーションで積極的に仕掛けるが、距離が遠く空を切る場面が多い。

 今度は間合いを潰して左右フックを振るうメネゼス。メクセンがすかさずクリンチに持ち込んで左のヒザ蹴り連打を突き刺すと、メネゼスは脇腹を手でかばう。これを見逃さず直後の離れ際にメクセンは左ミドルを強打。メネゼスは構わず前に出ようとするが、メクセンにワンツーを合わされ、体が大きく仰け反ってしまう。

 2R、開始早々に試合が動く。メネゼスが左ローから右フックを狙ったところで、メクセンが強烈な左フック。これでよろけたメネゼスを見て、メクセンが一気にパンチのラッシュを浴びせる。メクセンの怒濤の連打を前に、メネゼスはクリンチに逃れる間すら与えられず、サンドバッグと化してしまう。無抵抗のまま打たれ続けるメネゼスの様子を見て、レフェリーが試合をストップした。

 メクセンが試合前の宣言通り、タフなメネゼスに判定まで持ち込ませること無くTKO勝ち。女王返り咲きを果たしたメクセンは「前回は不運な負け方をした。でも、今回は素晴らしいトレーニングのおかげで、自信を持って試合に臨むことができた。できるだけ激しく戦うことを心掛けていたので、一発決めてからもしっかり畳み掛けることができたと思う。今後、誰が向かって来ようと、私はその挑戦を跳ね返し続ける。私こそが真のチャンピオンよ」と、力強く勝利のコメントを述べた。


グランダー(手前)の顔面目がけて後ろ蹴りを振り上げるノーストランド(奥)

▼フェザー級 3分3R
○ケビン・ヴァン・ノーストランド(31=アメリカ/GLORY世界フェザー級2位)
判定3-0 ※三者とも28-27
●マサロ・グランダー(24=オランダ/GLORY世界フェザー級9位)

 ノーストランドは直近の3試合がいずれもタイトル絡みの試合だった。昨年12月にGLORY世界フェザー級暫定王座を獲得し、続く今年3月の王座統一戦と7月に再び巡ってきた暫定王座決定戦で連敗。今回が再起戦となる。

 対するグランダーは今年3月に3連敗から脱出する勝利を挙げたが、6月にK-1のリングで城戸康裕に敗戦。GLORYで迎えた8月の再戦を圧勝で飾り、復調の兆しを見せている。今回、同階級のトップ選手を破り、一気にGLORYの上位戦線に浮上したいところだ。

 1R、左構えのノーストランドは変則的なステップでリング内を悠然と動き回り、左の後ろ蹴りから振り返って右の顔面ヒザ蹴り、続けて右のバックハンドブローという回転技のコンボ。グランダーはヒザ蹴りをかわしたと思ったところで、バックハンドブローの不意打ちをもらい腰が落ちるが、ここはクリンチで踏ん張る。以降もノーストランドがスーパーマンパンチや左ハイなどを捕らえ所の無いリズムで繰り出し、グランダーを撹乱。

 2R、なおもノーストランドのトリッキーな動きは変わらず。ノーストランドはグランダーの左ミドルをキャッチすると、左フックでなぎ倒す。しかし、ノーストランドは右の後ろ蹴りからヒザ蹴りを突き上げたところで、グランダーに右ストレートを振り抜かれてダウンを喫してしまう。ノーストランドはすぐに立ち上がり、ダメージは大きくない様子。以降は両者ともパンチが交錯し、クリンチの場面が多くなる。

 3R、グランダーは右ストレートや左オーバーハンドを伸ばすが、ノーストランドにかわされてしまう。逆にノーストランドはクリンチにいくような動きから右フックと左フックのコンボを浴びせ、グランダーの口からマウスピースを吹っ飛ばすなど有効打を追加。終了間際にはグランダーはホールディングを繰り返したということで、1ポイントの減点を受けてしまった。

 グランダーは攻めあぐねながらもダウンを奪ったが、最後の減点も響いて判定負け。ノーストランドは自らのスタイルを最後まで貫いて、なんとか勝利をつかんで3連敗をまぬがれた。

▶︎次ページ:女子ムエタイ世界トーナメント覇者がGLORY初参戦

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