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【ONE】ビビアーノ・フェルナンデスが約8年ぶり黒星で王座陥落

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2018/11/10(土)UP

横三角絞めから鉄槌を落とす上久保(上)

▼MMA バンタム級(−65.8kg) 5分3R
○上久保周哉(25=TRI.H studio、FIGHTLAB JAPAN TOP TEAM)
判定3-0
●ムハマド・アイマン(23=マレーシア)

 上久保は2014年に『DEEP』のフューチャーキング(新人王)トーナメントで優勝し、国内戦績が7勝1敗1分という成長株。今年からONEと契約を結び、7月の初戦では当時4連勝中のインドネシア人選手にTKO勝ちしている。

 今回の対戦相手であるアイマンは、上久保と同じ伸び盛りの選手。2016年にプロデビューし、すでにONEで5勝1敗の好戦績を挙げている。

 1R、右構えの上久保は真正面からガンガン間合いを詰めていき、左構えのアイマンはこれをフットワークで捌きながら左ハイ強襲。1分が過ぎたところで、上久保がケージ際でのタックルを決めてテイクダウンに成功し、スクランブルを仕掛けるアイマンをしっかりとコントロールしながら、上四方から両ヒザを使って相手の首を絞める横洗濯ばさみに捕らえ、それと同時にアームロックも仕掛ける。

 2R、アイマンがパンチのコンビネーションを繰り出し、上久保の組み際を顔面ヒザ蹴りで狙う。上久保はアゴを突き上げられてしまうが、そのままタックルでテイクダウンし、ダメージは無い様子。アイマンは下から両足で勢い良く上久保を突き放すと、今度は立ち際に飛びヒザ蹴り。これも顔面をかすめるが、上久保は止まらずタックルでグラウンドに持ち込み、細かいエルボーで削っていく。

 3R、開始早々に上久保は組み付き、足を掛けてテイクダウンに成功。上久保は押さえ込みながらボディへのヒザ蹴りで更に削る。アイマンは苦しそうな表情。上久保は終盤にアイマンの暴れる足を払ってサイドに移行し、横三角絞めとアームロックのダブル攻め。アイマンがこれを外しても、上久保は気を緩めること無く組み付いて反撃を許さなかった。

 フィニッシュこそできなかったが、上久保が粘り強くグラウンド勝負に持ち込み、タフで爆発力のあるアイマンを完封。上久保が判定勝ちで2連勝を飾った。なお、今大会に出場していた徳留一樹と下石康太はいずれも敗れたため、上久保は日本人唯一の勝者となった。


積極的にパンチ勝負を仕掛けるトノン(左)

▼MMA フェザー級(−70.3kg) 5分3R
○ゲイリー・トノン(27=アメリカ)
一本 2R 2分04秒 ※ギロチンチョーク
●リー・ソンジョン(33=韓国)

 トノンはグラップリング(打撃禁止の組技限定ルール)の世界的強豪として知られ、北岡悟、今成正和、青木真也といった日本の名手からも一本勝ちを収めている。今年3月にONEで迎えたMMAプロデビュー戦はTKO勝ち、続く7月の2戦目では一本勝ちを収め、現在2連勝中。いずれの試合も得意の寝技だけでなく打撃での勝負も積極的に仕掛けており、総合格闘家として貪欲に成長を目指す姿を見せている。今回対戦するソンジョンは2016年10月に韓国の団体でプロデビューし、戦績は2勝2敗だ。

 1R、トノンは序盤から構えをスイッチしたり頭を左右に振ったりする動きを頻繁に入れながら、右オーバーハンド、左ボディストレート、右アッパーを積極的に繰り出す。重心を低く構えたソンジョンもこれをかわしながら、左右フックや左ジャブからの右フックを振り抜いていく。トノンはソンジョンが打ち損じて転倒してもグラウンド勝負にはいかない。終盤にはトノンが左右フックからの飛びヒザ蹴りで、ソンジョンにケージを背負わせる場面も。

 2R、トノンが強烈な右ローを叩き込んでいくと、これを嫌がり始めたソンジョンはパンチ連打で前進。トノンはここでようやくタックルを決めてテイクダウンを奪い、ソンジョンをチョークに捕らえる。マットの上を転がるようにして脱出を図ろうとするソンジョン。トノンが落ち着いて腕を絞め直すと、ソンジョンは観念してタップ(ギブアップ)した。トノンが流石の一本勝ちで3連勝をマークした。

▶︎次ページ:K-1 WORLD MAX覇者ペトロシアンが元ルンピニー王者と激突

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