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【GLORY】サディックがヘビー級トーナメント優勝、絶対王者に再戦アピール

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2018/12/10(月)UP

コーナー際で右フックをヒットさせるマナート(右)

▼GLORYヘビー級トーナメント リザーブマッチ 3分3R
○ロエル・マナート(24=オランダ/K-1 WORLD GP同級王者/GLORY同級8位/101.7キロ)
判定5-0 ※29-28、29-28、30-27、30-27、30-27
●キリル・コルニーロフ(27=ロシア/117.2キロ)
※マナートがリザーバーの権利を獲得。

 マナートは今年3月のK-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチで、アントニオ・プラチバットから王座を奪取。10月のGLORYデビュー戦では、同級ランカーのダニエル・スクバーから大差の判定勝ちを収めている。今回は対戦相手のコルニーロフとともに、ヘビー級トーナメントのリザーブマッチでGLORYでの2戦目を迎えた。

 1R、前半はマナートが距離を巧くコントロールしながら左右ローと左ミドルで次々と快音を鳴らす。コルニーロフも次第に圧力を強めて、マナートがロープに詰まると左右フックで仕掛け始める。後半はマナートがロープを背負いながらガードを固める場面が増えた。

 2R、マナートは左右にステップしてコルニーロフの圧力をかわしながら左右ミドル&ロー。マナートのワンツーや左ボディもヒットするようになり、コルニーロフはスピードとフットワークに翻弄されている印象。

 3R、マナートは左フックでコルニーロフを下がらせての左ミドル。コルニーロフは強引に間合いを詰めてのワンツーや左右フックでマナートにロープを背負わせるが、堅いガードをこじ開けることができない。終盤にはマナートがコルニーロフの右フックと左アッパーをブロックし、すかさず右ジャブと左フックをクリーンヒットさせた。

 マナートがパワーと体格で勝る相手をスピードとテクニックでしっかりと封じ込め、判定5-0の完勝でリザーバーの権利を獲得した。


左ハイを炸裂させるアデグバイ(右)

▼GLORYヘビー級トーナメント 準決勝(1) 3分3R
○ベンジャミン・アデグバイ(33=ルーマニア/同級1位/117.7キロ)
KO 3R 2分39秒
●ジャファー・ウィルニス(32=オランダ/同級4位/113.8キロ)
※アデグバイが決勝に進出。

 両者は今年9月に戦ったばかりで、その時はアデグバイが判定勝ちしている。トーナメント1回戦はともに判定勝ち。アデグバイはアルカディウシュ・ウルゾセクから2度のダウンを奪い、ウィルニスもトーマス・モズニーを相手に余力を残しながらダメージを与える戦いぶりだった。

 1Rは打てば打ち返すという展開が続く。ウィルニスは左ジャブを突きながら左右ローと右ボディストレート。アデグバイは左右フックと左ミドルで応戦する。アデグバイは左ジャブを上下に打ち分け、至近距離では時おり構えをスイッチして左右アッパーとヒザ蹴り。ウィルニスも下がらずに、左ボディからの右フック2連打をヒットさせて譲らない。

 2Rは両者ともさらにアグレッシブに攻める。左ジャブの突き合いながらウィルニスが右ストレート、アデグバイは右フックを振り抜き合う。試合が動いたのは中盤。左右ボディと左右アッパーを連続被弾して失速したウィルニスに対し、アデグバイが一気にパンチでたたみかける。ウィルニスはなんとか立ち続けるといった状態に。

 3Rにはアデグバイはサウスポーにスイッチして左ミドルと左ハイ。タフなウィルニスも右フックのフルスイングから怒濤の左右フック連打を浴びせて粘る。打ち合いから頭をつけ合った状態になる両者。すると次の瞬間、離れ際にアデグバイの左ハイが炸裂。前のめりに倒れたウィルニスはロープにもたれたまま動かなくなった。残り21秒で衝撃KO決着。アデグバイが決勝進出を果たした。


破壊力抜群のパンチをイノセンテ(左)に浴びせるサディック(右)

▼GLORYヘビー級トーナメント 準決勝(2) 3分3R
○ジャマール・ベン・サディック(28=モロッコ/同級2位/123.7キロ)
判定5-0 ※29-27、30-26、30-26、30-26、30-26
●グト・イノセンテ(32=ブラジル/同級3位/114.2キロ)
※サディックが決勝に進出。

 1回戦はサディックがジュニア・タファに初回TKO勝ち、イノセンテがモハメド・アブダラに苦戦を強いられながらの判定勝ち。余力を残して勝ち上がったのはサディックの方だ。また、両者は昨年3月に一度拳を交えており、その時はサディックが判定勝ちしている。右目の下に青あざを作っているイノセンテ。

 1R、スーパーマンパンチにいくような動きを見せたイノセンテに対し、サディックの左ジャブがヒット。サディックは1回戦と同様に左右ミドルも多く蹴る。さらにイノセンテがワンツーから飛び込めば、左右フックのカウンターで迎え撃つサディック。イノセンテは右ローを空振りさせたところで、サディックに右ストレートを叩き込まれる。イノセンテの顔面が鮮血に染まった。

 2R、満身創痍のイノセンテは構えをスイッチしながら蹴りを散らすが、パワーで勝るサディックに左ジャブを一発突かれるとさらにペースダウン。サディックは左右ミドルをコツコツと蹴り、終了間際には強烈なワンツーでイノセンテをコーナーまで弾き飛ばす。

 3R、イノセンテは顔面前蹴りと後ろ回し蹴りもヒットさせるものの、サディックの圧力の前にクリンチを多用。イノセンテはホールディングによる1ポイントの減点を受けてしまう。イノセンテ最後の切り札の胴回し回転蹴りが空砲に終わったところで試合終了。サディックが危なげなく判定勝ちを収め、決勝戦に進んだ。

▶︎次ページ:火花バチバチのサディックvsタファなど1回戦の模様

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