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【GLORY】サディックがヘビー級トーナメント優勝、絶対王者に再戦アピール

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2018/12/10(月)UP

パンチでたたみかけるサディック(左)

Glory Sports International
「GLORY 62」
2018年12月8日(土・現地時間)オランダ アホイ・ロッテルダム
Photo by James Law, Glory Sports International

▼メインイベント GLORYヘビー級トーナメント 決勝戦 3分3R
○ジャマール・ベン・サディック(28=モロッコ/同級2位/123.7キロ)
KO 1R 1分54秒
●ベンジャミン・アデグバイ(33=ルーマニア/同級1位/117.7キロ)
※サディックがトーナメント優勝。

 GLORYの2018年最終興行となった今大会では、優勝賞金10万ドル(約1,120万円)を懸けたヘビー級のワンデートーナメントが開催され、強豪8選手が迫力のある戦いを繰り広げた。

 決勝まで勝ち進んだのは、GLORY世界ヘビー級トップランカーの2選手。同級1位アデグバイは新鋭アルカディウシュ・ウルゾセク(26=ポーランド)に大差の判定勝ちで1回戦を突破し、続く準決勝では同級4位ジャファー・ウィルニス(32=オランダ)から最終Rに左ハイ一閃、インパクト大のKO勝ちを飾っている。

 一方、同級2位サディックも1回戦で同級5位ジュニア・タファ(22=オーストラリア)に初回TKO勝ちし、準決勝では同級3位グト・イノセンテ(32=ブラジル)を顔面流血に追い込み、余力を残しながらの判定勝ち。これまでも、ともにタイトル戦線に絡んできたアデグバイとサディックだが、拳を交えるのは今回が初めてだ。

 1R、サディックは開始直後に左ハイで奇襲し、続けて左ジャブから右ストレートを振り抜いていくなど序盤から積極的。アデグバイが返すカウンターの左フックも、たびたびサディックの顔面をかすめる。

 打ち合いの中でローブローを受けた様子のサディックは、試合が再開されるとサウスポーにスイッチ。これが功を奏し、サディックの左アッパーがアデグバイのガードの隙間を連続でつらぬく。

 鼻にダメージを負ったアデグバイに対し、サディックは左アッパーと左フックを連打。ロープ際に追い込まれたアデグバイは右フックを返すも、サディックに左フックのカウンターを合わされて、マットに崩れ落ちた。

 初回KO勝ちでトーナメント優勝を決めたサディックは、「この勝利が何を示したのか、みんなも分かるだろう。俺はリコと再戦したい。リコがすぐに応えてくれることを願っている」と、今回のトーナメントに出場しなかった絶対王者リコ・ヴァーホーベン(29=オランダ)に向けてコメント。

 昨年12月のGLORY世界ヘビー級タイトルマッチでは、サディックが初回にリコをダウン寸前まで追い込んだが、逆転を許して最終回TKO負けを喫している。サディックは今回のトーナメント優勝により、リベンジマッチ実現へ大きくアピールこととなった。


相手をパンチでコーナーに追い込むグレゴリアン(右)

▼ライト級 3分3R
○マラット・グレゴリアン(27=アルメニア/元K-1 WORLD GP -70kg王者/同級1位)
判定4-1 ※28-29、29-28、29-28、29-28、30-27
●クリスチャン・バヤ(27=アンゴラ/同級5位)

 元K-1 WORLD GP -70kg王者グレゴリアンは、挑戦者として臨んだ今年8月のGLORY世界ライト級タイトルマッチで、王者シッティチャイ・シッソンピーノン(27=タイ)に判定負け。今回の試合が再起戦となる。

 一方、バヤも2月にシッティチャイの同王座に挑戦して判定負け。現在GLORYで3連敗中と苦しい状況だ。

 1R、パンチのコンビネーションと圧力で前に出るグレゴリアンに対し、バヤがガードを固めながら蹴りまで繋げるコンビネーションで応戦。両者ガードを固めて密着状態になると、バヤがすかさず左右アッパーと左ボディを入れる。距離を取れば、今度はグレゴリアンがワンツーからの左アッパーと右ストレート、右ストレートからの左ボディと右フックなど、さまざまな角度からバヤのガードをこじ開けにいく。

 2R、バヤがグレゴリアンの右ミドルをキャッチして飛びヒザ蹴り。グレゴリアンがガードを固めると、バヤはすぐさま左右ボディを打つ。グレゴリアンも左フックから右ロー、左右ボディから右ハイなどを返して譲らず。後半に入ると、グレゴリアンの圧力を受け続けたバヤの動きが止まる場面も。コーナーに詰まったバヤに、グレゴリアンが左アッパーを連続ヒットさせる。

 3R、グレゴリアンが左ジャブからの右フックに左アッパーと左ボディも追加。ロープを背負ったバヤの右アッパーは空を切る。グレゴリアンはワンツーからの右ローもヒット。バヤは前蹴りに左ジャブを合わされて転倒する。さらにワンツーと左アッパーの連続攻撃でたたみかけるグレゴリアン。バヤは懸命に左右ボディや左ミドルを返すが、最後はグレゴリアンが圧倒的な手数で押し切った。

 勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ジャッジは1名がバヤ、残り4名がグレゴリアンを支持。判定4-1で再起戦を飾ったグレゴリアンは、「少しスローなスタートになってしまったが、自分のパフォーマンスには満足している。相手も実力者だった。(今後については)自分は誰とでも戦うつもりだ」と勝利のコメントを述べた。

▶︎次ページ:現K-1ヘビー級王者マナートのリザーブマッチ、トップ4が争うトーナメント準決勝の模様

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