【UFC】石原夜叉坊、激しい打撃戦でダウン奪うも一本負け
▼ライト級 5分3R
○ランド・バンナータ(26=アメリカ)
一本 1R 4分55秒 ※アームロック
●マルコス・ロサ・マリアノ(32=ブラジル)
バンナータはレスリング出身で2012年5月にデビューし、2013年12月にはパンクラスに来日して『キン肉マン』の作者ゆでたまごの作画担当・中井義則氏の息子・中井光義に一本勝ちしている。対するマリアノはこれがUFC初参戦で、6勝4敗の戦績。
1R、蹴り主体のマリアノはハイキック、バックスピンキック、ローキックを放って前進して来るバンナータを止めるが、簡単に組み付かれてリフトアップされ、テイクダウンを許す。バンナータはパウンドとヒジをたっぷりと打ち込み、残り10秒を切ったところで満を持してのアームロック。これがガッチリと極まり、バンナータが完勝を収めた。
●勝者ランド・バンナータのコメント
「関節技が決まるはずだと思っていたけど、時間はかかると思っていたから、この時間でできたことにとても満足している。トレーニングでいくつか関節技を練習していたし、今回の試合に向けてはかなり良いゲームプランがあったから、準備はバッチリだった。キャリアを通して、一番大好きな試合の旅だったよ。メルボルン、オーストラリアは本当に最高だ」
▼バンタム級 5分3R
●ハニ・ヤヒーラ(34=ブラジル)
判定0-3 ※27-30、27-30、25-30
〇リッキー・シモン(26=アメリカ)
ヤヒーラはブラジリアン柔術をバックボーンに持ち、2002年9月にデビューしたベテラン。2005年12月に初来日し、HERO’Sなどで活躍。日本人選手との対戦も多く、2007年大みそかのK-1 Dynamite!!では山本“KID”徳郁とも対戦している。対するシモンはバンタム級の新鋭でUFC2連勝中。
1R、低く構えたシモンがグイグイと前へ出るが、ヤヒーラも左右フックで下がらせる。パワフルなパンチで何度もアタックを仕掛けるシモン。ヤヒーラは左右連打で前へ出たが、右フックのカウンターで吹っ飛ぶようにダウン。それをカモンゼスチャーで立たせるシモン。場内が大きく沸く。左ボディブロー。ヤヒーラが寝技に持ち込もうとしてもシモンはすぐに立ってカモンゼスチャーで立たせる。明らかな消耗が見えるヤヒーラ。テイクダウンしても立たせる。
2Rもパンチで圧力をかけていくのはシモン。左ボディブローから右フックのコンビネーションを見せる。ヤヒーラがパンチで前に出てくるとタックルでテイクダウンするが、寝技はやらないで立たせる。ヤヒーラが右フックを浴びせてシモンが大きくグラつき、ヤヒーラは一気にラッシュを仕掛けたが、シモンの左フックにひっくり返される。ダメージの回復を図るためか、シモンは初めて寝技で上になってパウンドを打った。
3Rも寝技に引きずり込もうとするヤヒーラだが、シモンは付き合わず、やや離れた距離からパウンドを打つ。タックルを切られまくり、パンチを浴びるヤヒーラだが、時折パンチでヒットを奪う。2Rに続き、最後はシモンが声を上げながら上になってパウンドを連打し、試合を終えた。
ヤヒーラの持ち味を完璧に殺したシモンが判定勝ち。勝利の雄叫びをあげ、観客からの大声援を浴びた。
●勝者リッキー・シモンのコメント
「ハニの持久力にはびっくりした。自分の無慈悲さには自信があるし、ペースを築いていくのもそう。向こうは俺についてきていた。俺は若くてまだがんばっているところ。パフォーマンス以上にもっとやれると思っている。ジムの方がうまくやれているから、こういう照明の下とか観客がいる状況でもっと落ち着けるようにならないと。最初に、マネジャーにオーストラリアでの試合を用意してほしいと頼んだ。ずっと来てみたかったんだ。オーストラリアのファンが大好きだから。シューイがしたかったのさ。勝てたから良い1週間だ」
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