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【UFC】石原夜叉坊「負けたら引退すると決めている」

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2019/02/06(水)UP

「負けたら引退する」との覚悟を持ってギョンホ戦に臨む石原(PHOTO/WOWOW)

 2月10日(日)オーストラリア・メルボルンのロッド・レーバー・アリーナにて開催の『UFC 234』に参戦する、石原“夜叉坊”暉仁(27=いしはら・やしゃぼう・てると/Team Alphamale Japan)のコメントが、同大会を生中継するWOWOWを通じて届いた。

 対戦相手はカン・ギョンホ(韓国)で、元ROAD FCバンタム級王者。2013年3月からUFCに参戦し、UFC戦績は3勝2敗1無効試合。日本人選手とは7度対戦し、釜谷真、藤田克利、佐藤将光、清水俊一、田中路教から勝利を収めて日本人キラーぶりを発揮している。バックボーンはレスリングと柔術で寝技が得意。

 コンディションについて聞かれると「最高ですね。この2年、苦しい思いもしてきて、 自分の強い部分も弱い部分も改めて知りましたし、どこで自分が勝負出来るかも分かりました。いい練習も出来ています」と、復活に自信をのぞかせる。

日本で心身を整え、万全の態勢で挑む(PHOTO/WOWOW)

 2年半前からアメリカに拠点を移し、ユライア・フェイバー率いるチーム・アルファメールで練習してきた石原だが、今回は日本でトレーニングキャンプを行った。

「アメリカに一人で渡ってやっている時は『俺がやらなアカン』と思いすぎて、視野が狭くなっていたんです。それが知らないうちにストレスになっていって、いっぱいいっぱいになっていたこともありました。それが日本に帰ってきたら、僕のことを昔からよく分かってくれている仲間が練習中に日本語で『力抜けよ』『一呼吸置けよ』って言ってくるんです。そのひと言ひと言が、自分の心に大きな余裕を作ってくれました。何より、自分の育った国の言葉で追い込めて、コミュニケーションも取れているので、身体より心のケアが出来ているんです。そのおかげで今はすごく調子がいいですね」と、メンタル面に大きな影響があったという。

 石原は2016年3月からUFCに正式参戦し、UFC戦績は3勝4敗。現在、昨年2月のホセ・キノネス戦、6月のピョートル・ヤン戦と連敗を喫しており、今回の試合が正念場となる。

石原のハイキックが火を噴くか(PHOTO/UFC JAPAN PR)

「自分は後がないとは思っていなくて。そういうネガティブな気持ちは一切ないんですよ。自分の感覚は、みんなには見えないから伝わらないかもしれないですが、すべてがベストの状態なので」と言う石原だが、「次は今UFCと結んでいる契約の最後の試合で、負ければもう次の契約はないでしょうし。そういう状況であることは、もちろん分かっているんですよ。だから、負けたら僕は引退するって決めていますから」と衝撃的な言葉を口にした。

「でも、それは追い込まれて言っているわけではなくて、それぐらい今回は自信があるし、世界と戦えると思えているので。カン・ギョンホの倒し方次第で再契約もあるでしょうし、やっとその準備が出来た感じです。この2年間、アメリカに出て、一人で踏ん張って苦しいことしてきましたし、それが今の自分につながっていると実感して います。だからアメリカでの2年間は、遠回りとも近道とも思ってはいないですが、必死でやってきたから、今があると思っています」と、悲壮感は微塵も感じさせない。

 対戦するギョンホについては「ホントに世界のアベレージですよね。世界のトップで戦っている選手の中で、ちょうど真ん中ぐらい。この選手をいい形で倒せれば、間違いなく世界で戦っていける。でも、これに負けているようなら、もうやらないでいいですし、世界のトップにいけるわけがない。倒しますよ」と、選手生命を懸けて倒しに行くと宣言した。

 WOWOWでは2月10日(日)12時〜15時半まで生中継。石原戦の他にミドル級王者ウィテカーの初防衛戦や、アンデウソン・シウバが2年ぶりに復帰し絶好調のアデサニヤと激突する。

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