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【UFC】天国の友へ捧ぐ、佐藤天が涙の初陣TKO勝ち

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2019/04/28(日)UP

▼セミファイナル ヘビー級 5分3R
○グレッグ・ハーディ(30=アメリカ)
TKO 1R 2分15秒
●ドミトリー・スモリャコフ(36=ロシア)

 ハーディはプロのアメフト選手として『NFL』で活躍していたが、私生活のトラブルをきっかけに2016年に同競技を引退。新たに総合格闘家への転向を決め、昨年6月にプロデビューを果たした。3戦全勝の戦績で迎えた今年1月のUFCデビュー戦は、片ヒザを着いた状態の相手の頭部にヒザ蹴りを入れてしまい、反則による失格負け。今大会では9勝2敗の戦績を持つスモリャコフを相手にUFC初勝利を目指す。

 1R、オーソドックスのハーディがケージ中央を陣取り、スモリャコフは構えをスイッチしながらサークリング。スモリャコフはたびたびタックルを仕掛けるが、ハーディに難なくカットされてしまう。ハーディの強烈な右ハイをガードするも、直後に表情が曇るスモリャコフ。

 続けてハーディが右アッパーの連打を打ち込むと、スモリャコフは両手で顔を覆いながら倒れ込んでしまう。このままハーディが一方的に鉄槌を連打する状態となり、最後はレフェリーが試合をストップ。ハーディがTKO勝ちでUFC初勝利を挙げた。

 ややブーイングも聞こえる中、勝ち名乗りを受けたハーディは「前回の試合を考えると、今回の結果は素晴らしいものだと思う。自分の目指すべき展開も理解していたし、コーチの指示にも耳を傾けることができた。これからもしっかりと自分の力を向上させたい。オクタゴンではもっと荒々しく、外ではより謙虚で平穏な自分を目指したい。俺はこの競技とそれに携わる人達が好きだ」と感慨深げにコメントを述べた。


▼ライトヘビー級 5分3R
○グローバー・テイシェイラ(39=ブラジル/同級11位)
一本 2R 3分37秒 ※リアネイキドチョーク
●イオン・クテラバ(25=モルドバ)

 ベテランのテイシェイラは今年1月の再起戦で新鋭カール・ロバーソンに1Rで一本勝ち。対するクテラバは昨年1月の試合後に禁止薬物の陽性反応が出たため出場停止処分を受け、今大会はそれ以来の復帰戦となる。

 1R、クテラバは構えをスイッチしながら蹴りを飛ばし、鋭い右ハイがテイシェイラの頭上をかすめる。テイシェイラは組みつくもののテイクダウンできず、クテラバのヒザ蹴りやエルボーを被弾する場面が目立つ。すると、右フックを打ったテイシェイラに対し、クテラバの見事なバックスピンエルボーが炸裂。テイシェイラは追撃のパウンドを被弾しながらも、なんとかグラウンドに持ち込んで切り抜けた。

 2R、打たれても打たれても果敢に前に出るテイシェイラに千載一遇のチャンスが訪れる。3分に差しかかったところでクテラバがヒザ蹴りを空振りさせて転倒。会場大歓声の中、テイシェイラはサイドからマウントに移行してパンチを落とす。クテラバがたまらずうつ伏せに。ここを逃さずテイシェイラがチョークを極め、クテラバをタップさせた。

 大逆転の一本勝ちに沸く観衆。テイシェイラが最後まであきらめずに勝利をつかみ、2連勝をマークした。

▶︎次ページ:ジャンディローバが元Invicta FC女王対決に敗れ初黒星

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