【海外ムエタイ】石井寿来がヒザ連打でTKO勝利、相手のリベンジ退ける=12.31ルンピニー
『スックギャットペット』
2019年12月31日(火)タイ・ルンピニースタジアム
▼第1試合 100ポンド契約
●リッティデート・ムーピンアロイジュンベイ
TKO 2R
◯ジュライ・エクシンディコンジム(石井寿来/エクシンディコンジムJAPAN)
2019年12月31日、ウォーワンチャイプロモーション所属の石井寿来(エクシンディコンジムJAPAN)がルンピニースタジアム、スックギャットペットに参戦した。
石井は11月23日のルンピニー参戦時では、序盤に多数の打撃で圧倒するも試合終盤で首相撲で形勢逆転され判定負けしてしまう。それでもタイ関係者から石井の毎回の闘いぶりに寄せる期待も大きく、今回のスックギャットペット参戦の運びとなった。
今回の対戦相手は7月30日のルンピニー参戦で対戦し、石井が4RTKOで勝利したリッティデート・ムーピンアロイジュンベイだ。
この時は打撃主体ファイターのリッティデートに対し、石井はスピーディーなパンチをまとめ試合を制していった。
今回の対戦は、リッティデート陣営からの再戦要求で実現したものだ。
試合は初回、右ミドルを出すリッティデートに対し、石井は素早く左ミドルを返す。
石井の左ミドルとリッティデートの右ミドルが空中で衝突するが、石井は間合いや距離を見定め、タイミングよく左ミドルを返してゆく。
2ラウンド、石井はこれまでのミドルキックの距離より若干近づきローキックを多発。そこにリッティデートはミドルキックを返してくるが、石井はミドルキックに対しカウンターでパンチを打ち込む。
この場合、石井としては相手の蹴りを食らいやすくなるので、パンチ一本に絞った攻撃は危険ではあったが、細かい距離の出入りでリッティデートの蹴りのタイミングを崩し、ローキックやボディーフックなども混ぜリッティデートの打撃の距離を崩す。
そんな中で石井が放ったボディーパンチがリッティデートの脇腹に食い込む。「相手が効いているのが分かった」というように、一瞬リッティデートの表情が鈍ると石井はここからパンチで距離を詰め、コーナーに詰まったところで首を取り膝蹴りを叩き込む。
リッティデートはこの膝を防ぎ切れず、首を取られ連打を食らい続けたところでレフリーが試合をストップ。スタンディングしたままでのレフリーストップで石井の2RTKO勝利となるが、石井の一方的な膝の連打にレフリーが続行は危険と判断した結果だ。
雪辱に燃えるリッティデートの闘志を退け今回もきっちりKO勝利した石井寿来。
2020年にもルンピニー・ギャットペット興行での連戦出場が予定されており、さらにレベルアップした相手との対戦が多くなるだろう。
石井寿来から、勝利の声が届いている。
「今回は練習してきたことを出してTKOで勝てたので良かったです。また課題も見つかったので練習をして次も勝てるように頑張ります。チャイプロモーター、チャイ会長、日本の会長、先生、応援してくださった皆様、ありがとうございました。今後も応援をよろしくお願いします」
(Photo&Text Hiroshi Soda 早田寛)
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