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【パンクラス】小川徹が過去2敗の上田将竜を下し暫定王座初防衛、端貴代と菊入正行が暫定王座獲得

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2021/10/17(日)UP

菊入が村山を下し暫定王座獲得

▼第9試合 ウェルター級 暫定王者決定戦 5分5R
○菊入正行(NEVER QUIT/同級1位)
判定3-0 ※三者ともに50-45
●村山暁洋(GUTSMAN/同級2位、第9代同級王者)
※菊入が暫定王座を獲得

菊入は打撃・グラウンド両面で村山を圧倒

 菊入は17年4月のプロデビューから4連勝(2KO・1S)という快進撃。怪我を経て昨年7月、約1年ぶりの試合で1階級上のウェルター級に転向し中村勇太にTKO勝利。9月には高木健太に判定勝利を収めたが、12月に村山暁洋に判定負けを喫した。
 今年6月には第10代同級王者・三浦広光にTKO勝利し、試合後に村山との対戦を直訴。暫定王座戦へこぎ着けた。

 対する村山は40歳のベテランファイター。第4代修斗環太平洋ミドル級王者、ウェルター級キング・オブ・パンクラス王座を獲得した。昨年2月には元無差別・ライトヘビー・ミドル級キングオブパンクラシストのレジェンドファイター近藤有己、12月に菊入正行に判定勝利。再び王座を目指す。

 両者の前戦では、村山が終始ベテランの老獪さとテイクダウンからの攻めを見せ、判定勝利を収めている。

 1R、プレッシャーをかける菊入が左ジャブから右ロー、右ストレート。下がりながら左右ローを刻む村山は、菊入の入りに合わせて左フックを振るがやや遠いか。

 2R、村山が手数を増やす菊入へタックルを仕掛けるも、上のポジションを取るのは菊入。上体を起こし、上から重いパウンドを落とす。村山は下から足を突き上げるが、菊入が蹴りを払いつつガードの間に割って入り、コツコツとパウンド、ヒジを落とす。

村山は菊入のシングルレッグを狙うも優位なグラウンドに持ち込めず

 3R、前進する村山へ菊入カウンターの左フック。体ごと押し込む村山を菊入が回しケージに押し込むと、村山が菊入の足をかけバックを取る。スタンドに戻ると菊入が長い左ジャブからワンツー。前蹴りでプレッシャーをかける。村山は距離を詰めるが、入り際に右カーフキックを受けバランスを崩す。

 4R、菊入のジャブに合わせて村山がタックル。片足を取られた菊入だったが、テイクダウンを拒否したまま村山を押し込みケージを背負わせる。離れて下がる村山に菊入の右ストレートがヒット。距離を詰めた菊入がグラウンドに持ち込みパウンド、ヒジをたたき込む。ラウンド終盤にもハーフのまま上をとった菊入がヒジを連打し、村山の表情をゆがませる。

リベンジ達成と共にベルトを巻いた菊入は「正規王者になれるようにがんばる」と決意

 5R、菊入の重いローに合わせて村山がタックルを仕掛けるも、ケージを背負うのは村山。離れてから菊入の片足を取るが、ここでも菊入が上を取りパウンドを落とす。立ち上がった村山は大振りの右フックからタックルも、菊入にガブられテイクダウンを奪えず。菊入が村山をケージに押し込んだまま試合終了のゴングを迎えた。

 判定は全ジャッジが5ポイント差をつけ菊入の勝利。菊入が村山にリベンジを果たし、暫定王者のベルトを手にした。

 ベルトを腰に巻いた菊入は「最高でーす!」と絶叫。そして「今暫定なんで、正規のチャンピオンになれるようにがんばります!」と意気込みを語った。

▶次ページは野田遼介 vs 山北渓人、透暉鷹 vs 内村洋次郎

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・菊入正行と村山暁洋がウェルター級暫定王者の座をかけ再戦=10.17

・10.17『PANCRASE 324』小川徹vs上田将竜、NØRIvs端貴代、菊入正行vs村山暁洋など生中継・配信情報

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