2021/10/17（日）UP
（最終更新：2021/10/18 22:54）

ベテランの玉田に一本勝ちを収めた村上(C)DEEP

▼第4試合　DEEP JEWELSミクロ級 5分2R
●玉田育子（AACC）
一本　1R 3分33秒　※腕ひしぎ十字固め
◯村上彩（フリー）

(C)DEEP

　玉田は2010年6月、女子総合格闘技イベント『VALKYRIE』で初代フライ級王者に。14年9月には女子MMAで世界最大の団体『Invicta FC』にも参戦している。約3年半のブランクの後、19年3月に復帰しマドレーヌ、KOTORIに連勝。20年2月は古瀬美月と対戦して判定負けを喫しており、今回は古瀬戦以来の試合となる。

　対する村上は、柔術黒帯にして、システムエンジニア、コスプレイヤー、YouTuberとして多方面で活躍。今年9月のちびさいKYOKA戦では、腕十字で一本勝ちを収めている。

腕十字を極める村上(C)DEEP

　1R、開始直後に玉田がタックルを仕掛けると、それをかわした村上。村上がバックを奪い、チョークを狙っていく。玉田はブリッジで逃れようとするが、村上はコツコツパンチで削りにかかる。すると、村上が玉田の左腕を取って腕十字へ。これを極め切った村上が圧巻の一本勝ちを収めた。

ゆりな（左）が判定勝利(C)DEEP

▼第3試合　DEEP JEWELSバンタム級 5分2R
●熊谷麻理奈（K-Clann）
判定0-3　※三者とも20-18
◯ゆりな（フリー）

(C)DEEP

　熊谷は、アマチュアボクシングからキックボクシングに転身し、MMAへ行き着き、素手にバンデージのみで戦う究極の立ち技格闘技ラウェイにも挑戦したことがある。昨年8月と9月には、KINGレイナと連戦して話題を集めた。

　柔道出身のゆりなは、昨年10月のミッコ・ニルバーナ戦ではパウンドで黒星がついてしまったが、コンバットレスリングや柔術の大会での経験を活かしたグラップリングはトップクラスにある。

(C)DEEP

　1R、身長で優る熊谷は右ローを蹴り込む。ゆりなはタックルを仕掛けていくが、熊谷は正対してテイクダウンを奪われない。だが、ゆりなが足を掛けて遂にテイクダウンを奪取、熊谷に対してパンチを打ちつけていく。ブレイクがかかり、スタンドの展開に戻した熊谷だが、またもゆりなが足をかけてテイクダウン。試合ペースはゆりなだ。

(C)DEEP

　2R、熊谷は左右のフックで先制するが、ゆりなは1R同様テイクダウンを狙う。熊谷は体を入れ替えてヒザ蹴りでこれを対処。だが、何度もタックルにいくゆりなが、投げでテイクダウンを奪取。鉄槌を放ちながら、削りにかかるゆりな。諦めない熊谷は立ち上がろうとするが、ゆりなは首投げを決めて押さえ込み、主導権を渡さない。序盤からしつこくテイクダウンを仕掛けて、ペースを握ったゆりなが判定で勝利した。