2021/11/08（月）UP
（最終更新：2021/11/08 07:01）

パンチでダウンを奪った滝口

▼第9試合　WMCインターコンチネンタル・ウェルター級（66.68kg）タイトルマッチ　3分5R
〇滝口幸成（キングムエ/WMCインターコンチネンタル・ウェルター級王者）
判定3－0　※49－47、49－48、50‐46
●峯山竜哉（WSR西川口/挑戦者）
※滝口が初防衛に成功

　4月のBOMでWMC王者に輝いた滝口が、7連勝中の峯山を迎えて初防衛戦を行った。

　1R、滝口は右ミドル、峯山は左ミドルとお互いにミドル主体の攻めで互角の展開。

　2R早々に滝口が右ストレートでダウンを奪う。ダメージを感じさせない峯山は左ミドルを返し前進。滝口は右インローをこつこつ当てていく。

　3R、右インローを当てる滝口は積極的に組みにも行きヒザを当てぺースを譲らない。

　4R、パンチを当てる峯山に対し、滝口はガードを固めてヒットを許さず、右インローをこつこつ当てて削っていく。5R、峯山のパンチをガードで跳ね返す滝口は右インロー、右ミドルを変わらず当ててペースを握ったまま。滝口が判定で勝利し、初防衛に成功した。

伸びのある蹴りを見舞う士門

▼第8試合　WMCインターコンチネンタル・バンタム級（53.52kg）タイトルマッチ　3分5R
●國本真義（命武会/WMCインターコンチネンタル・バンタム級王者）
判定0‐3　※47‐49、46‐50、46－49
〇士門・PKセンチャイムエタイジム（PKセンチャイムエタイジム/挑戦者）
※士門が新王者に

　國本は50戦近い戦績を持つベテランファイター。関西を主戦場とし、様々な団体を渡り歩き激戦を繰り広げる。昨年12月に稔之晟を下し、WMCインターコンチネンタルバンタム級を獲得。今年3月にはRIZINへ出場を果たし、シュートボクサー・佐藤執斗と熱戦の末ドローとなった。

　対する士門はジュニア20冠王の実績を誇る、吉成名高のいとこ。タイで実績を積んだのち、昨年7月にプロデビュー。以来6戦6勝1KOと無敗記録を更新し続けている。3戦目でWMC日本フライ級王座を奪取、早くも二冠目に手を伸ばす。

　1R、國本はローを出しながら前進し、士門は左ジャブを突て前蹴り、右ミドルと遠い間合いからテンポよく攻撃を当てる。

　2Rもローでプレッシャーをかける國本に、士門は距離を取りながら右ミドル、右ストレート、ヒジを随所でヒット。

　3R、今度は士門がプレッシャーをかけてヒジ、組んでのヒザを積極的に出す展開。後半には國本がローを出しながらパンチにつないで反撃。

　4Rも國本がローとパンチを出しながら強引に詰め、士門は右ジャブを突きながら右ストレート、ヒジ。士門のヒット数が多く、國本の顔は腫れあがる。

　5R、前に出続ける國本だが、士門は下がりながらも闘牛士のように國本の攻撃を交わしては左ジャブ、右ストレート、右ハイと一方的に攻撃を当てペースを譲らない。判定で士門が勝利しベルトを巻いた。

KO勝ちした喜多村

▼第7試合　73.00kg契約　3分3R
〇喜多村誠（ホライズン・キックボクシングジム）
KO　2R42秒　※右ストレート
●クアン・サックランシット（タイ/サックランシット）

　喜多村は、新日本キックボクシング協会のミドル級トップ戦線で長らく活躍していた元王者。空手をベースとし、アグレッシブなファイトスタイルでこれまでにT-98、喜入衆ら他団体王者クラスの選手を破っており、70kg級のヒジ打ちありのムエタイ路線のトップファイター。7月にBOMミドル級（72.50kg）王座決定戦でJを僅差の判定で下してベルトを獲得した。