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【BOM】石井一成がダウン奪う完勝でWPMF世界王座獲得、梅野源治が大流血、タイの毒針エルボーに敗れる=第2部

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2020/12/07(月)UP

気迫のこもった表情でキックを蹴り込む石井

BOMプロモーション
『BOM ~ The Battle Of MuayThai ~ BOM WAVE03 – Get Over The COVID-19-』=第2部
2020年12月6日(日)神奈川・大さん橋ホール

▼第9試合 WPMF 世界スーパーフライ級・BOM スーパーフライ級(52.16kg)Wタイトルマッチ 3分5R(延長なし・肘あり)
●片島聡志(フリー)
判定0-3 ※47-49、48-49、46-50
○石井一成(ウォー・ワンチャイ プロモーション)
※石井がWPMF世界スーパーフライ級王座を獲得

ローキックを放つ片島

 片島は2011年にデビューし、M-FIGHT、レベルス、ムエタイオープンなど数々の大会に出場。昨年12月にトゥワキョウ・ギャットガムポンを4R TKOで下しWPMF世界スーパーフライ級王座を獲得した。

 対する石井はアマチュアで14冠を達成してプロデビュー。スピードのあるパンチや鋭いローキックを武器に日本、タイを股にかけ活躍。国内外の様々なタイトルを獲得し”西の神童”と称された。

 本来この一戦は片島が保持するWPMF世界スーパーフライ級の防衛戦として行われる予定だったが、片島が石井の持つBOMのタイトルも賭けて欲しいと要求。これを石井が承諾したため、Wタイトルマッチが実現する運びとなった。

 静かな立ち上がりの1R、徐々にエンジンが掛かってきた石井は片島の前蹴りをさばきながら強烈な右ローで快音を響かせる。小さくフットワークを使う石井に対し、片島はジリジリとすり足で前進。石井が右ロー、右ハイ、ワンツーに右ボディストレートと上下に攻撃を散らすが、片島も石井の蹴り足をつかみワンツー。連打は許さない。

 片島がプレッシャーをかける4R、石井がワンツーで後退させコーナーに詰め飛びヒザ蹴り。リング中央に戻った片島へ左フックからの右ストレートを直撃させダウンを奪う。立ち上がった片島を追う石井はコーナーでまたも飛びヒザ蹴り。追い込まれる片島だが、ラウンド終了直前に逆転を期した右ヒジをヒット。石井もすぐさまヒジを当て返す。

 最終ラウンド、石井は前進する片島を中心に左右へのフットワークを刻む流しの姿勢。リングを大きく回り、逆転を狙う片島に的を絞らせない。最後まで距離を詰める片島だったが、石井がリズムよくジャブとロー。石井がさばき切ったまま試合終了のゴングを迎えた。

石井が2つのベルトを手にした

 点数に差はあったものの、ジャッジ3者とも石井の勝利を支持。随所に駆け引きがちりばめられた技巧派同士によるダブルタイトルマッチは、石井がWPMFのベルトを腰に巻き決着した。

 エンディングのマイクを握った石井は「BOMのチャンピオンとして締めたかったですが、こんな内容ですみません。また次も試合が発表されると思うので、成長した姿を見に来てくれればうれしいです」と来年の成長に期待を持たせた。

▶︎次のページは梅野が大流血、キヨソンセンとの一戦、朝陽vsジョムラウィー

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