【ONE】”隻腕キックボクサー”ピーコック、“多彩な蹴り技”でデビュー戦快勝！新城紘平を圧倒

2024/04/05（金）UP
（最終更新：2024/04/05 23:37）

　4月5日にタイ・バンコクで開催された格闘技イベント『ONE FRIDAY FIGHTS 58』のバンタム級ムエタイにて、“隻腕のキックボクサー”ジェイク・ピーコック（30=英国／カナダ）が新城紘平（26=TEAM First Star）に判定勝利。独特な距離の作り、多彩な蹴り技で新城を圧倒し、ONEデビュー戦で白星を飾った。

【フォト＆動画】ピーコックが“前腕ない”右ヒジで新城の顔面を強打！多彩な蹴り技も

　ピーコックは”隻腕のキックボクサー”。胎内にいる時に、胎盤の羊膜が右腕に巻き付き成長することが出来ず、z前腕部分が切断状態で産まれてきた。その右腕を生かしたショートレンジのパンチ連打を得意とし極真の北米選手権を獲ると世界大会にも出場。その後、キックボクシングに転向すると、北米スーパーウェルター級王座、1Xヨーロッパスーパーウェルター級王座を獲得した。昨年に「Road to ONE」カナダ大会のトーナメントで優勝し、ONE参戦を決めた。

　対する新城は沖縄出身のファイターでONE初参戦。地下格闘技にも参戦した経歴を持ち、接近戦を得意とする。通算戦績は7勝2敗。

　1R、スイッチを繰り返しながら、右腕を前に突き出し牽制、左ストレートを当てていく。強い圧力で前進するピーコック、新城はピーコックの独特な距離感が掴めないか。ピーコックはハイキックを決めるなど、華麗な足技も披露する。

　2Rもピーコックの独特な間合いに、反応が遅れる新城は防戦一方。ピーコックは前蹴り、ローで新城を崩すと、接近戦では左ストレート、前腕のない右手でヒジを当てる。

　3R、新城の顔面から出血。ピーコックがミドルから左ハイキック、新城の顔面が跳ね上がる。ピーコックは空手仕込みの後回し蹴りもみせるなど、一方的な展開。タフな新城は倒れないが、かなりクリーンヒットをもらっている。

　判定3-0でピーコックが快勝した。

『ONE FRIDAY FIGHTS 58』
4月5日タイ・バンコク、ルンピニー・スタジアム
▼バンタム級ムエタイ
○ジェイク・ピーコック（英国／カナダ）
判定3-0
●新城紘平（TEAM First Star）

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