【ボクシング】これぞ番狂わせ!尾川堅一倒したコルディナが“ボコボコ”KO負け、35歳の苦労人が戴冠
5月19日(日・日本時間)にサウジアラビア・リヤドにて行われたプロボクシング『フューリーvsウシク』のアンダーカードで、オッズ差4倍の下馬評を覆す“番狂わせKO”が起きた。
元五輪選手でIBF世界スーパーフェザー級王者のジョー・コルディナ(32=英国)が、ほぼ無名のアンソニー・カカーチェ(35=アイルランド)に、8R一方的に打たれKO負け。
ネットでは「今年最大の番狂わせ」の声も上がっている。
コルディナはリオ五輪出場後、17年4月にプロに転向して以降17勝(9KO)無敗。22年6月には尾川堅一に2R一撃KO勝ちでIBF世界スーパーフェザー級王座を戴冠した。
ケガで王座を剥奪されるも、すぐに取り返し、今回は2度目の防衛戦となる。
対するカカーチェは19年に30歳で英国王者となるも、その後はケガやキャンセルに見舞われ3回しか試合を行っていない。22年にはマイナー世界王座であるIBOを獲得している。
21勝(8KO)1敗の戦績を持つが、16年以降KO勝利は無く、オッズでは4倍以上の差が開いていた。
試合では、3Rのブレイク時に、カカーチェが左フックをヒット。グラついたコルディナに追撃し、カカーチェがダウンを奪った。
その後はコルディナが復活し攻勢も、カカーチェが5Rに右アッパーをヒット。接近戦に持ち込むと手数で優位に立った。
そして8R、勢いづいたカカーチェが怒涛のパンチ連打で攻めると、コルディナはロープに棒立ちに!レフリーが試合を止めた。
IBF新王者となったカカーチェは狂喜し「ショックだ!俺はブックメーカーにで4対1で負けていた。誰も俺を信じてくれなかった、けれど、俺と俺の周りだけが、俺を信じていたんだ」とコメント、さらにコルディナとの再戦にも応じると語った。
なお3R時、ブレイク後の加撃については、試合後に審判陣も問題ないと認めた。
コルディナはKO負け後、茫然としインタビューにも応じず会場を去った。
ネットでは「今年一番の大番狂わせ」の声も高い。
大金星のカカーチェの次戦は、コルディナとの再戦か、同階級のWBO王者ナバレッテらとの統一戦か。
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