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【DEEP】小見川道大が「柔道最高、格闘技最高」と涙の引退、中村大介が腕十字で介錯

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2022/02/26(土)UP

大勢の仲間と共に引退式、感涙の小見川

DEEP事務局
『DEEP 106 IMPACT』
2022年2月26日(土)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第6試合) 礎 株式会社 Presents 小見川道大引退試合 DEEP フェザー級 5分3R
○中村大介(夕月堂本舗)
一本 3R 0分51秒 ※腕十字
●小見川道大(NEO JUDO ACADEMY)

パンチを振る小見川

 小見川はUFC、戦極、DREAM、ROAD FC、DEEPなど多くの団体を渡り歩いてきたベテランファイター。元柔道日本代表として国際大会優勝などの実績を持つ。ボクシングと柔道をミックスしたネオ柔道スタイルを駆使する。
 近年は異種格闘技イベント・巌流島やグラップリングイベントのQUINTETなどで活躍する。MMAでは19年6月のDEEPで3年4ヶ月ぶりのMMA戦ながら、見事な一本勝ちで勝利。同年10月には毛利元就の末裔・毛利昭彦にTKO勝利と衰えぬ勢いを見せていたが、今回MMA戦引退を決意した。

腕を極められた瞬間

 その引退試合の相手を務める中村もまた、52戦のキャリアを持つ大ベテラン。12年にはプロ10年目にしてDEEPライト級王座を獲得した実績を持つ。小見川と中村は18年4月のクインテットで対戦。終了間際に中村得意の腕十字固めが極まりかけたが、時間切れ引き分けとなった。

完全燃焼した様子の小見川

 1R、中村がジリジリと強い圧力で前進、ロー、ヒザ蹴り、左右のパンチを振るう。小見川が左フック、右ストレートを放ち、「こい、こい」と中村との打ち合いを望むポーズを見せる。小見川が柔道の払い腰で、中村を投げるが、中村に上を取られる。残り1分、中村がアームロック、腕十字と連続で攻めるが、小見川が凌ぎ切る。

正座して感謝の気持ちを伝える小見川

 2R、小見川がワンツーをヒットさせるとパンチラッシュ。効いた様子の中村だが、倒れない。両手をだらりと下げてノーガードでプレッシャーをかける中村。小見川はジャブやワンツーを放つも、中村はバックステップで避ける。金網側、小見川が両手タックルで中村を倒すも、中村が小見川の右腕を取るが、ラウンド終了。

道場の子共たちと

 3R、ゴング前、拍手喝采の会場。スタンドの状態で中村が小見川の右腕をとりながらテイクダウン。腕十字を極めると、小見川がタップアウト。中村が、引退する小見川をしっかりと介錯した。

 試合後の引退式では、多くの選手、関係者、道場の生徒、小見川の家族が小見川の引退を祝福し、花束を贈呈。

最後は愛する家族と

 小見川は引退のマイクで「柔道から格闘技に転向して17年。最初は負けが続きましたけど、だんだん勝てるようになり、UFC、DREAM、戦極だったり、色々な舞台で素晴らしい最高の経験を送れました。本当に格闘技最高。こうして死なずに済んでいるのも、長年やってきた柔道のお陰です。今、横浜青葉で柔道場をやっています。これからは色々な人を柔道で幸せにしたい。たくさんの子供たちが柔道を習っている。この子供たちが柔よく剛を制す色んな社会に出ても、いろんなことをめげずにしっかり、立ち向かっていける大人に、育てていきたいと思います。本当に、柔道最高、そして、格闘技最高でした。本当に今までありがとうございました」と、語った。

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