【ボクシング】中嶋一輝がTKO勝利!WBOアジアパシフィックS・バンタム級新王者に
『PXB PHOENIX BATTLE 97』
(第97回フェニックスバトル)ボクシング
2023年2月16日(木)東京・後楽園ホール
▼WBOアジアパシフィックS・バンタム級王座決定戦
〇中嶋一輝
TKO 8R2分45秒 ※セコンドからタオル投入
●ケニー・デメリショ
WBOアジアパシフィックS・バンタム級王座決定戦は、同級1位の中嶋一輝(大橋)と同3位ケニー・デメシーリョ(比)が激突。中島は、元東洋太平洋バンタム級王者で階級を上げて挑むこととなった。前回はチャイワット(泰)に逆転KO勝ち。13勝11KOの本領を発揮したいところだ。
対するデメシリョは19年3月、井上尚弥(大橋)への挑戦権をかけてIBF挑戦者決定戦に出場したが、マイケル・ダスマリナスに敗れている。中嶋との一戦で、どんなファイトを見せるのか注目が集まる。
1R、中嶋はサウスポーからの右ジャブを突き刺す。デメリショはオーソドックスからの右をボディへヒット。2Rは中嶋がジリジリとプレッシャーをかけて前へ出て右ジャブ。これに合わせてデメリショが右を放つも下がってかわす中嶋。中嶋は左を放つも、デメリショがガードした。
3Rはデメリショが右ボディから右ロングフックを中嶋の顔面へ。これがかすめてヒヤリとさせられる。中嶋はコンパクトに右をボディへ入れていった。4Rは中嶋がコーナーへデメリショを追い込み、右ボディストレートをヒットさせて動きを止める。デメリショの右を見切り、ボディ攻めを繰り返した。5R、中嶋は左をボディと顔面に打ち分ける。サイドに回って右アッパーを繰り出すも、デメリショが左右フックで逆襲。
6Rは、中嶋のボディ打ちが効果を出し始めて、ロープへ追い込んで左右のフックを当てていくが、デメリショも打ち返した。7Rも中嶋がコンパクトにパンチを当てるも、デメリショが大振りフックで逆襲する展開に。タフで強打があるデメリショは崩れない。
しかし8R、中嶋が左右のフックでデメリショに猛攻を仕掛ける。ロープ際でガードするだけのデメリショを見て、レフェリーがダウンを宣告。その直後に中嶋が猛攻を仕掛けると、セコンドからタオルが投入された。
TKO勝利で新王者となった中嶋は、「皆のおかげでチャンピオンになることができました。世界まで頑張ります。スーパーバンタムはバンタムよりも計量が楽だったです。綺麗にKOで倒し勝ったんですけど、相手が強かったです。もっと勝てるように練習したいです。このまま世界チャンピオンになりたいです」と勝利を喜んだ。
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