“中谷潤人の盟友”オラスクアガが猛烈連打でKO！桑原拓をパワーで圧倒し、V4達成

　12月17日（水）、東京・両国国技館で行われたプロボクシング［WBO世界フライ級タイトルマッチ］は、王者アンソニー・オラスクアガ（米／帝拳）が4回、パワーパンチの連打でレフェリーストップを呼び込みTKO勝利。WBO世界フライ級4位の桑原拓（大橋）を下し、4度目の防衛に成功した。

【フォト】オラスクアガ、強烈パンチ連打でKO勝ちの瞬間

　オラスクアガは中谷潤人の盟友。2024年7月に加納陸を3回KOで下してWBO世界フライ級王座を獲得し、ゴンサレス（1回TKO）、京口紘人（12回判定）に続き、2025年9月11日にはカマチョを2回TKOで下して防衛を重ねている。戦績は11戦10勝（7KO）1敗。

　対する桑原は14勝（9KO）2敗で、世界挑戦は2024年5月のユーリ阿久井政悟戦に続く2度目だ。

　試合はオラスクアガが好戦的に前へ出ると、強烈な右で桑原のアゴを跳ね上げ、左ボディでも動きを止める。桑原は下がりながらボディを狙うが、オラスクアガの連打にロープへ詰められ、被弾が続いた。

　2回にはガードを固めて前に出るオラスクアガに対し、桑原が左フックを上下に当てる。オラスクアガの打ち終わりに桑原の右が入る場面もあり、ヒット数では桑原が上回ったように見える時間帯もあった。

　3回、オラスクアガがギアを上げ、桑原をコーナーへ追い込むと、パワーのある右をねじ込み何度もアゴを跳ね上げる。

　4回、向かってくるオラスクアガに桑原はアッパーを入れる場面を見せる。しかし、オラスクアガが押し込むようにアッパーの連打を返し、さらに飛び込む右で顔を上げてから左フック、アッパーを連続で当てる。桑原はガード一辺倒のままコーナーに詰められ、オラスクアガが身体ごとぶつける左アッパーを連打。防戦一方となった桑原を見てレフェリーがストップした。

　オラスクアガはマイクで「（相手は）真っ向から勝負したいと言っていた。言葉通り来たのでリスペクトしたい」と敬意を表した。

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