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【月間ベストファイター・7月】吉成名高が世界初!ムエタイ3大タイトル制覇の快挙、最強の秘訣とは

■名高の見据える未来、ラジャ、ルンピニーで2階級制覇するなど壮大な目標も

世界初となる3大ムエタイ王座を制覇した名高

 世界初の快挙を達成した名高。3団体制覇を達成し「純粋に嬉しかった」と喜ぶ。ほっと一安心と思いきや「今後もムエタイで活躍したいし、ムエタイを広げていくために大きい大会にも出場します。現地でも本物として認められて、タイでも日本でも伝説に名を残す選手になりたい」と、早くも未来を見据える。

 今後の展望については「たくさんやりたいことがある」と話すが、具体的に2つの目標を教えてくれた。1つ目は、本場タイのオムノーイスタジアムのベルトを巻くこと。「オムノーイスタジアムはバンコクの郊外にあるスタジアム。ギャンブラーと距離が近くて、リングも狭いですし、スタイル的に前に来る選手が多い。ギャンブラーも味方につけて戦いたい(笑)」と解説。2つ目は「ラジャ、ルンピニーのタイトルをもう1階級とって、2階級制覇する。ムエタイの歴史でなかなかいないと思いますし」との野望を語った。

 彼自身、首相撲無制限やヒジ打ちありのムエタイルールを広めたい想いもある。現在ではワンキャッチ・ワンアタックのキックボクシングルールが流行る中で「僕はタイでやっていたムエタイが好きで、日本でスタンダードにしていきたい。国内で『BOM』は本場に近いルール、環境で試合させてもらっているので、そのムエタイを広めていきたい」と意気込む。

日本人初のルンピニーのベルトを巻いた際の名高(2019年4月)

 名高にムエタイの魅力を聞いてみた。「最近は試合前に相手を悪く言ったり、馬鹿にしたりということがありますが、ムエタイはスポーツで相手をリスペクトして試合に臨む。そこが素晴らしいと思う。そういう礼儀作法だったりもムエタイのスゴいところです」と熱弁してくれた。ムエタイはタイの国技。リングは神聖なものとされ、相手へのリスペクトを忘れない。その文化を名高は「日本のファンに伝えたい」とする。

「ムエタイという競技を知らないとそもそも応援しづらいので、まずは知ってもらいたい。僕はムエタイを広めるために動きたい」と名高。ジャンルを背負うものの覚悟を感じさせた。そのための一歩として、石井一成とYouTubeで「なりなりちゃんねる」を運営、RIZINの大舞台にも出撃して結果を出し続けている。

 ヒジありで自身の強さを見せたい想いも強いが「ヒジなしで強さを見せる試合をして、ムエタイってなんでも出来ると思ってもらうのも大事」と語っている。近いうちのヒジなしルール挑戦もあるのか。

 ムエタイ最強ナンバーワンの証明、ムエタイ認知へ向けたPR活動やRIZINへの参戦など、名高の構想は大いに膨らむ。次は我々にどのような景色を見せてくれるのだろうか。

■名高が3度目の受賞の喜びを語る「もっと強くなれる。期待してください」

吉成名高(右)と魔裟斗(左)がツーショット

 名高に受賞の喜びを聞くと「今回で3度目の受賞になります。3度も選んでいただけると思っていなくて嬉しいです。これからどんどん活躍していきたいし、もっと強くなれると思うので期待していてください」と力強く語る。

 受賞にイーファイトから記念盾とサプリメントが贈られるが、名高はサプリについて「BCAAとマルチビタミンは摂っています。あとは粒のカルシウムも摂っています」とコメントした。

 最後にファンに向かって「普段、僕が活躍しているのもファンの皆さんのおかげです。見てくださる方がいるからこそ選手は活躍できます。これからも応援よろしくお願いいたします。そして、YouTubeチャンネル『なりなりちゃんねる』の登録よろしくお願いします」とメッセージを送った。

(取材/文=堀内芳啓、構成・編集=イーファイト編集部)

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