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【パンクラス】王座を争う川村と新村、ベルトを前に思いをぶつける

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2016/09/27(火)UP

ミドル級タイトルマッチを戦うロッキー川村(左)と新村優貴(右)。中央は廣瀬隆司コミッショナー

 10月2日(日)東京・ディファ有明にて開催される『PANCRASE 281』で、第13代ミドル級王座決定戦を争う同級1位ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)と同級2位・新村優貴 (TEAM CLIMB)が、9月27日(火)都内で記者会見と調印式を行った。

 川村はパンクラスで、これまでに第4代ライトヘビー級王座、第11代ミドル級王座を獲得。今回は2014年6月に安西信昌に奪われた王座の奪回を狙う。また、このほどリングネームを川村亮から「ロッキー川村」に改名。アメリカの肉体派俳優シルベスター・スタローン主演のボクシング映画『ロッキー』を強く意識しており、この日の会見にも上下グレーの練習着にニットキャップ、両手にはバンテージという主人公ロッキーお馴染みの出で立ちで登場した。

 意気込みを尋ねられると、川村は「アイ・マスト・ブレイク・ユー(お前をぶっ潰す)」と一言。『ロッキー4/炎の友情』でロッキー最大の強敵として登場するイワン・ドラゴのキメ台詞とのことで、川村流の最大限の闘志アピールのようだ。さらに新村を「まるでドラゴのようだな。背も高いし、強いし…」と警戒した。

 その新村はキックボクシングからMMAに転向し、9勝のうち7勝がKOという攻撃力を誇る。これまでにキックとMMAで4度のタイトルマッチを経験したが、いまだ無冠であり悲願のMMAタイトル奪取を目指している。川村のロッキーぶりを見ていた新村は、「実は僕も好きな映画は『ロッキー』です。だからドラゴに喩えられて光栄ですね。彼は負けましたが僕は負けないです」と応じた。

 初タイトルの獲得に向けて、「今回はすべてが整った状態でタイトルマッチに臨みます。ベルトに対して、川村さんを上回る強い気持ちが自分にはあります。どうしても欲しいです」と燃える新村。「川村さんと戦うために3カ月半みっちりフィジカルトレーニングしてきました。スタミナ面も強化しているので、5分5Rしっかりやり合えると思う」と言う。

調印式を終えた川村(左)と新村(右)

 試合に向けて、新村は「お互いに『絶対にKOします』と言ってしまうほど若くもないし、キャリアも積んでいるので、勝負に絶対が無いことはお互いに分かっているはず。それでも自分が勝つと思います。勝ちます」と自信を見せた。新村の熱い気持ちを受けて、川村も「まじめな話し」とここでロッキーを封印。「パンクラスも、そのベルトも、単なるモノではなくて存在なんだよ。そして俺自身もパンクラスの一部なんだよ」と、団体とベルトに抱く自身の思いを言葉にした。

『ロッキー』色が濃くなった両選手の一戦。ロッキーvsドラゴのような映画さながらの激闘を繰り広げ、タイトルを掲げるのは果たしてどちらか。

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パンクラスマットでもKO勝ちを重ねている新村

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