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【UFC】審判に蹴り&中指、ロイ・ネルソンが裁判へ

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2016/09/30(金)UP

2014年のUFC JAPANで来日したロイ・ネルソン

 9月24日(土・現地時間)ブラジルにて開催された『UFC Fight Night 95』で、アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)にKO勝ちしたロイ・ネルソン(アメリカ)が、試合後に行った行為について批判を受けている。

 その試合では、ネルソンが2R終盤にシウバを右フックでダウンさせ、すかさず上から追撃のパウンドを数発振り落としたところで、レフェリーのジョン・マッカーシーが試合をストップした。その直後、ネルソンはマッカーシーに対して、試合を止めるのが遅かったと怒りを露にし、蹴りを入れたうえに中指を立てた。

 この行為に対して、UFCのデイナ・ホワイト代表は「謝って済まされるものではない。彼(ネルソン)は批判されるべきだ。どのような理由があろうと、あのような行為をレフェリーに働いてはならない」と批判。「ブラジルのアスレチック・コミッション(格闘技の競技統括を担う組織)はこの行為に対して何らかのアクションを起こすべきだ」と、ネルソンに対するペナルティーの必要性を訴えた。

2014年のUFC JAPANでマーク・ハント(左)と対戦したネルソン(右)

 当のネルソンは試合後の会見で自身の行為について釈明。以前、マッカーシーと試合中のダメージについて話し合う機会があったにもかかわらず、それが活かされていなかったと怒りの真相を話した。

 ネルソンによると、右フックを見舞った時点で、シウバが意識を失っていたことは明らかだったという。「待てども待てども、レフェリーは何もしない。だから俺は爆弾(パウンドのこと)を落とし始めた。シウバは俺の友人だし、彼にも家族がいることは知っている」とその瞬間を振り返る。

 マッカーシーへの行為については「俺はジョン(・マッカーシー)に『おい、頼むぜ。彼はKOされてただろう?』という意思表示をしたつもりだった。俺はKOがどういうものか分かっているし、(試合は)生活のためにやっている」と説明。「俺も心が痛かった。シウバにも謝罪したが、自分の行為を取り消すつもりはない」と主張している。

 しかし、ブラジルのアスレチック・コミッションはネルソンをスポーツ裁判にかけることを発表。ネルソンに対して、何らかの処分を下す構えだ。

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