【ボクシング】八重樫東「勝っていい正月を迎えたい」、ムザラネ「期待してほしい」=前日計量
12月23日(月)神奈川・横浜アリーナで行われる『FUJI BOXING トリプル世界戦』の前日計量が都内にて13:00より行われ、『IBF世界フライ級タイトルマッチ』で対戦する王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)と、元世界3階級制覇王者の挑戦者・八重樫東(36=大橋)は共にリミットいっぱいの50.8キロでパスした。
フェイスオフの撮影では、両者は虚勢を張ることもなく、しばらく見合い、途中から笑顔に切り替えたが、どちらもベテランらしく余裕をアピールしたという様子だった。
計量を終えた心境を八重樫は「ここからは時間の流れが本当に早いんで、できることをしっかりやって、明日はいいコンディションでリングに上がりたい。ここからの調整、つまりリカバリーの大切さをよく理解しているので慎重に行いたい」と語った。
2年半ぶりの世界戦に向け、そのリカバリーには「炭水化物」をテーマとしている。
「特別なものを摂らない。いつもの計量では100グラムくらい下回ってきたけど、今回はリミットいっぱいだったのが嬉しかった。明日、持っている力をすべて出し切るコンディションを作ってベルトを奪いたい」とコメント。
そして「勝っていい正月を迎えたい」と、多くの階級で修羅場をくぐり抜けてきたベテラン挑戦者は笑みを見せた。
対する王者ムザラネも「すべてにおいていい練習をしてきた」と落ち着いた様子。「やれることはやってきたので、戦う準備ができている。期待してほしい」とこちらも余裕の口ぶりだった。
ムザラネのジムがあるヨハネスブルグの高度は1700メートルあり、ムザラネのトレーナーは「高度が高いため、普段の練習が高地トレーニングになる。スパーリングなど、8〜9週間行なってきた。とてもよく仕上がっている」とコンディションに自信を持つ。更に一昨日の予備検診では身長160.5cmと八重樫とほぼ同じだったが、リーチは175cmと八重樫のリーチ164.0cmよりも11cmも長い。通常のボクサーより驚異的に長いリーチから距離が掴みづらくなるが、八重樫の激闘に期待したい。
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