2021/03/31（水）UP
（最終更新：2021/03/31 16:11）

会見に出席したぱんちゃんが意気込みを語る

　3月31日（水）東京・STRUGGLEで行われた会見で、4月25日（日）東京・後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT 2021 vol.2』に出場が決定していた、KNOCK OUT BLACK 女子46kg級王者・ぱんちゃん璃奈（26＝STRUGGLE）の対戦相手が、MIREY（35＝HIDE GYM）に決まったと発表された。「KNOCK OUT BLACK 女子-46.5kg契約」で対戦する。

　ぱんちゃんは、昨年11月のレベルスの大会を最後に、右拳の負傷により欠場が続いていたが、約5か月ぶりの試合復帰となる。ここまでデビュー以来、9戦9勝（1KO）と無敗記録を持ち、REBELS-BLACK 女子46kg級王座を戴冠。レベルスからKNOCK OUTへのブランド統一のため、KNOCK OUT BLACK 女子46kg級王者となった。KNOCK OUT初の女子王者だ。

このカードが決まった経緯について説明した宮田プロデューサー

　対するMIREYは、J-GIRLS ピン級王座やWMC 日本女子ピン級王座を戴冠しているファイター。前に出て打ち込む打撃のパワーを武器にしている。

　両者は、19年10月にREBELS（現在のKNOCK OUT）で対戦しており、その際は判定でぱんちゃんが勝利している。MIREYにとってはリベンジ、ぱんちゃんにとっては返り討ちを狙う1戦だ。

　会見に出席した、KNOCK OUTプロデューサーの宮田充氏は、ぱんちゃんの対戦相手決定の経緯について「名前は伏せますが、ある大物の日本人との対戦が内定していたが、諸事情で、最初のカードが流れた。そこで、タイから呼んでスーパーファイトを考えました。3選手の候補がいて、それをぱんちゃんに届けて、契約体重47.0で調整していました。3月22日には、緊急事態宣言解除して、入国の許可が降りることを想定して準備してましたが、（現在も）政府の方針で、外国人入国解除の目処が立っていない。タイ選手が招聘できる可能性はゼロではないが、来日してから2週間の隔離期間がないといけないので、タイムリミットが迫っていく。ぱんちゃん選手の試合が無くなってしまうのが良くない。そこで、所属ジムと協議して、対戦相手はタイ選手は断念。日本人選手に決まりました」とコメントした。

　その後、この試合に出場するぱんちゃんが会見に出席し「2月、3月と（怪我で）試合が出来なくて、正直モチベーション保つのに必死でした。戦いたいうちの一人の選手と試合が決まりかけていて、モチベーションが上がって、1ヶ月半くらい対策もして『勝てる』という自信までついてきた中で、事情があってカードがなくなってしまって、強いタイ人選手を呼ぶと、宮田さんから言われて、それをモチベーションに頑張ってきました。タイ人は、コロナで厳しいこともあって、戦っていない日本人の強い選手と戦いたいと言ってオファーも出してもらったけど、断られたりして、決まったのが戦ったことのあるMIREY選手でした」とこれまでの経緯を話す。

「MIREY選手がいなかったら、試合がなくなったかもしれないので、本当に急遽オファーを受けてもらったことを感謝しています。でも、再戦がしたい訳ではない。挑戦をしたかったので、正直このカードは『うーん』という感じです。試合を楽しみにしてくださってるファンの方が多いので、試合に出ないといけない。なので、モチベーションをしっかり上げたいです」と望んだ試合ではないものの、前向きな発言を残した。