2021/05/18（火）UP
（最終更新：2021/05/18 21:16）

安保（左）と幸輝（右）が対戦決定

　7月17日（土）福岡国際センターで開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の対戦カード発表会見が、5月18日（火）都内にて行われた。

　前K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也（25=team ALL-WIN）が約10ヶ月ぶりに復帰。階級を上げてウェルター級（3分3R延長1R）での参戦となる。

　相手は、先月Krush初参戦で1Rに衝撃のKO勝利を見せた九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者・幸輝（28=インタージム）。
　福岡大会だけあり、関西出身の安保の相手には九州プロキック王者が選ばれた。

▶︎【動画】安保の相手幸輝が衝撃1R KO勝利、相手はうつ伏せに倒れ立てず＝今年4月

山崎秀晃（右）の強烈なパンチを浴びる安保

　安保は昨年6月の両国大会でゲーオ・ウィラサクレック戦を制してベルトを奪取。同年12月にゲーオとのダイレクトリマッチで勝利し初防衛、今年3月に不可思を下して2度目の王座防衛に成功した。しかし9月に山崎秀晃との再戦で1R KO負けし王座陥落。その後右拳の手術を経て、満を持しての復帰戦となる。

　対する幸輝は幼少時より修めた伝統派空手をバックボーンに、九州や沖縄のキックボクシング大会で活躍。前戦は前述したKrush後楽園大会でフィジカルモンスター・FUMIYAを1R右ストレートで沈め話題となった。

　会見で安保は「復帰戦を楽しみにしてくださっていた皆様、お待たせしました」と爽やかに挨拶。しかし、続けて「ちょっと相手は誰か知らないんですけど、ベルトのために目の前に立ちふさがる選手は、全員ぶちのめしますんで」と挑発的に意気込む。

会見でコメントする安保

　安保は右拳の調子を「今月から殴れるようになってる。7月には全開で殴れるかな。5年間くらい、右の拳にずっと違和感があって、頭を殴らないようにしてたんですけど、改善出来たので楽しみですね」と、爆弾だった右を思い切り打てると喜ぶ。

　安保は幸輝の印象について「特に何もないですけど。そもそもK-1グループで一戦しかしてない。どこかのチャンピオンなんですよね？」と幸輝の顔を見据え尋ねる。無言の幸輝に安保は「本当に格闘技やってきたんですかね。とにかくベルト獲るために落とせないんで、ぶちのめしてやりたいと思います」とウェルター初戦を突破すると繰り返す。

　相手の幸輝は「ビッグネームで受けてくれた安保選手に感謝する」としながら「当たれば絶対に倒れると思うので当てようと思います」と安保に引く様子は無い。

前戦では右ストレートで1R KO勝利を飾った幸輝（右）

　幸輝は身長185cmと、安保の180cmより5cm高い。安保は「初めて自分より背が高い選手と戦う」と語り、ウェルター級にアップしての調子は「今まで減量苦で2R終盤から動きが落ちてるかなと感じていた。それを改善出来るのがすごく楽しみ。持ち味のスピードを3R終盤まで出せるんじゃないかな」と好調そうだ。

　この先の展望として安保は「山崎選手に負けてしまって、スーパーライト級の選手は全員倒してきたんですけど、もう一回倒して（山崎に）辿り着くより、一階級上げて自分のベストで戦える階級でチャンピオンになって、山崎選手とキャッチウェイトで出来れば」と現在空位のウェルター級王座を獲り、キャッチウエイトで山崎との3戦目をしたいと語る。