【RIZIN】扇久保博正が堂々の“フィニッシュ”宣言、1回戦の春日井のスタミナとメンタルに警戒

2021/05/24（月）UP
（最終更新：2021/06/11 16:27）

　6月13日（日）に東京ドームにて開催される『RIZIN.28』の バンタム級トーナメント1回戦で春日井“寒天”たけし（31=志村道場）と対戦する扇久保博正（34=パラエストラ松戸）が公開練習を行った。

　扇久保と春日井は14年2月にVTJフライ級トーナメント1回戦で対戦しており、その時は競り合うも扇久保が2-0判定勝利。扇久保はその勢いのままトーナメント優勝を飾っている。

▶︎【動画】扇久保がパウンドの連打から力強いバックチョークで一本勝ちフィニッシュする映像

　扇久保は公開練習でミット打ちを披露。バランスがしっかりと取れた安定した体重移動と、ブレがなくキレが増したパンチや蹴りを繰り出した。その後に同じくトーナメントに参戦する同門と岡田遼とスパーを行ったのだが、配信された映像を楽しむファンを意識してか、プロレスを技まで披露した。

　扇久保は対戦相手の春日井について「凄くスタミナがあり、気持ちが強い」と警戒しながらも「しかし打撃も寝技もレスリングも自分の方が優っていると思う。圧倒したい」と続け「RIZIN（での戦い）で判定が続いているので、今回は一本かKOできるようにしたい」とフィニッシュ宣言した。

　大会開催が当初の5月23日から非常事態宣言の影響で1ヶ月ほど延期になったが「練習が3週間伸びた。その分追い込みができる」と前向きに捉えており、さらに今年を通して行われるトーナメント対策として「1年は長いので自分はそこを見据えてスパーリングの数を少し減らしている。実力もそうだが、ケガとかメンタルもあるのでそこも含めてのトーナメントだと思っている」と、今回の一戦だけでなく、過酷な連戦が待っているトーナメント全体を見据えての準備を行っていることを明らかにした。

　扇久保は「これまでの敗戦も全部払しょくできる。トーナメントは最高のチャンスだと思っている」と強い意気込みを見せた。

【選手データ】
・扇久保博正
生年月日：1987年4月1日（34)/所属：パラエストラ松戸/身長：162cm/構え：右/戦績：21勝（１KO/6一本）５敗2分/主なタイトル：前修斗バンタム級、フライ級世界王者、史上2人目の修斗世界王座の2階級制覇を達成
備考：極真空手をベースに持つ、グラップラー。春日井とは14年のVTJで勝利している。

・春日井”寒天”たけし
生年月日：1988年7月27日（32)/所属：志村道場/身長：168cm/構え：右/戦績：26勝（2KO/15一本）7敗1分/主なタイトル：現HEAT総合ルールバンタム級、元フライ級王者、史上初2人目のHEATの2階級王者
備考：修斗でプロデビュー。打撃も得意とするグラップラー。現在はHEATとパンクラス（現バンタム級2位）が主戦場。扇久保とは14年のVTJで敗北している。

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