2021/06/11（金）UP
（最終更新：2021/06/11 18:50）

11日　個別会見に挑んだ朝倉未来

　6月13日（日）RIZIN東京ドームにてメインを飾る朝倉未来（28＝トライフォース赤坂）が試合2日前となる11日、都内にてオンライン個別インタビューに答えた。

　今月9日に練習の打ち上げ、前日計量が明日に迫り、「今日は水抜きを頑張る」とリミットまで残り4kgと語るも「いつもよりちょっと少ない」とし報道陣を安心させた。

▶︎【フォト】「パンチで突進するクレベル」ガードの甘さもある。朝倉得意のカウンターパンチを撃ち抜くことができるか。

　対するクレベル・コイケ（31＝ブラジル/ボンサイ柔術）は欧州最大のMMA団体KSWの元フェザー級王者で柔術では2019全日本マスター柔術選手権黒帯ライト級優勝・無差別級優勝の実力を持つ日本MMA界でもトップクラスのグラップラー。それに対し朝倉は日本MMA界トップクラスのストライカーだ。

この試合に向け、朝倉は渡辺華奈や上迫博仁、堀江圭功、柔術の岩本健汰らと練習を共にした@MikuruAsakura

　この対決に朝倉は「打撃vs寝技という展開にはならないと思います」という。
「クレベル選手は打撃勝負を仕掛けてくると思うので、いつもどの試合でも打撃で自分が出たところにタックルを入れたり引き込んだり、そういうスクランブルの時に一瞬で決めるのが上手いので、基本的には打撃の勝負になると思います。僕にテイクダウンが来すぎたら体力が無くなっちゃうと思います」と打撃戦をイメージ。
　さらに「元々、寝技の展開という想定はしていないですし、もし一本取られそうになっても最後の瞬間まで逃げることを努力します」と語った。

　もしも寝技に引き込まれた時「対策はしている」と話したように、試合に向け日本でもトップクラスの柔術家・岩本健汰とも練習を重ねてきた。
　これまでで一番きつい練習をしてきたという朝倉。「ミット打ちをやってキレと持久力がついた」と話す。

パンチで突進するクレベル、ややガードは甘いか。朝倉はこれに得意のカウンターを合わせることができるか。

　クレベルに初のKO負けを与えることができるのか。しかし朝倉は接戦をも覚悟する。「僕はプロ戦績のうち、フィニッシュされたことはないですね。KO負けもないし一本負けもないです。クレベル選手もKO負けもしたことがない、ということは判定に行く可能性が高いんですけれども、その中で最終はやっぱり根性の勝負になってくると思います。そこで競り勝ちたいなというか、きついことをやる覚悟は決まっています」と接戦を意識し、最後までパフォーマンスを落とさないための人生最大の猛練習だったようだ。

　RIZIN19年大みそか、朝倉は、ベラトールのグラップラーであるジョン・マカパと激戦を展開し3-0の勝利。そのときよりも練習を追い込んだ分、最後までパフオーマンスを出し続けられることに期待したい。

【選手データ】
・朝倉未来（28＝トライフォース赤坂）身長：177cm、体重：66.0kg、構え：左、戦績：17戦14勝（8KO/1一本）2敗1無効試合、獲得タイトル：THE OUTSIDER 2階級王者
備考：ストライカー。18年8月のRIZINデビュー戦ではUFC帰りの日沖にKO勝ちなど7連勝も昨年11月に斎藤裕に判定で敗れ王座を逃した。続く大みそかには元DEEP王者の弥益ドミネーター聡志に1RハイキックでKO勝利し再起を果たした。

・クレベル・コイケ（31＝ブラジル/ボンサイ柔術）身長：178cm、体重：66.0kg、構え：右、戦績：33戦27勝（2KO/23一本）5敗（1一本）1分、主な獲得タイトル：2019全日本マスター柔術選手権黒帯ライト級優勝・無差別級優勝、第3代KSWフェザー級王者
備考：グラップラー。昨年大みそかよりRIZIN参戦。山本美憂の夫カイル・アグォンにチョークで1Rで一本勝ち、今年3月のRIZINでは摩嶋一整に2Rで三角絞めで一本勝ちしている。

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