2021/06/22（火）UP
（最終更新：2021/06/22 15:36）

江川優生（左）vs大岩龍矢

　7月17日（土）福岡国際センターで開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級]で対戦する江川優生（23＝POWER OF DREAM）と、大岩龍矢（29＝K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）のインタビューが届いた。

　江川はシャープなボクシングテクニックを武器とし、2019年11月の第3代K-1 WORLD GPフェザー級王座決定トーナメントでは3試合連続1R KOという快挙でベルトを腰に巻いた。前戦は今年3月の防衛戦で椿原龍矢に延長判定延長2-1で敗れている。

江川優生 (C)K-1

　今回の試合より、フェザー級（57.5kg）からスーパー・フェザー級（-60kg）に変更した江川は、自身が王座を獲得したトーナメント時からかなり減量がきつく「さすがにベルトを獲ってすぐ返上という訳にもいかないので、もう少し頑張ろうということで試合を続けたんですけど。もし王座決定トーナメントで優勝できなかったら、そのまま階級を上げるつもりでした。（スーパー・フェザー級転向は）早いか遅いかの問題でしたね」と、理由を語る。

圧巻の秒殺KOでトーナメントを制覇し、フェザー級新王座に就いた江川（2019年11月）

　通常体重は70kg近く、「結局10kg近く体重を落とすので減量が楽になることはないと思います。ただフェザー級まで減量したことはいい経験になりました」とし、「フェザー級では当時トップの日本人選手が全員トーナメントに出ていて、そこで優勝することができたので、正直モチベーションのない中でやっていた時期もあります。今は新しい選手たちと戦うという楽しみや新しい目標もできて、自分自身も気合いが入っています」と新階級に意気込みを見せる。

　今回、大岩との試合に「本当にすごくいい相手を用意してくれて、K-1に感謝しています。これで自分が魅せられるか魅せられないかで色々と今後が変わってくると思うので、自分の中でも楽しみな一戦です。大岩選手はこの階級で1・2番のパワーと打たれ強さがあると思うので、それを最初に経験できるのは、自分にとってすごく大きいと思います」とし、その大岩が相手でも倒して勝つことが目標だという。

　最後に江川は「激戦区のスーパー・フェザー級に殴り込みに来ました。階級を上げて、また新しいチャンス、向かう目標ができたので、全力で頑張ります」とファンにメッセージを送った。

大岩龍矢(C)K-1

　対する大岩は、前に出る圧力とタフネスが武器であり、K-1のカリスマ・武尊の盟友。前戦は今年3月のKrushでKO勝利を収めている。

　今回の江川との対戦には「自分にとってはビッグチャンスで、元チャンピオンを倒せば僕が次の挑戦者ぐらいの気持ちで行けると思っています。ただ階級の差は存在していて、江川選手はフェザー級からスーパー・フェザー級に階級を上げて来るのかもしれないですけど、スーパー・フェザー級は選手層が厚いんで、簡単にチャンピオンにはなれないし、この階級には強い選手はめちゃくちゃいる。会見でも言いましたけど、そんなに甘くないぞというところを最初に自分が見せつけたいですね」とコメント。

激しい形相で相手に向かう大岩（2019年6月）

　階級が下の選手に倒されるイメージは無いとし「これまで僕はスーパー・フェザー級でも色んなハードパンチャーの選手とやってきましたけど、倒れてないんで。逆に楽しみっすね。どのぐらいの力があってどのぐらい効くのか？多分効かないと思いますけど、自分的にも楽しみです」と、江川のハードパンチも効かせないと自信を見せる。

　江川が階級変更からの目標のひとつとして、名前こそ出していないが武尊との対戦も掲げていることに対しては「K-1チャンピオンになりたくてやっているわけだから。同じ階級でベルトを持っている選手の名前を出すのは当然だと思うので、そこは何とも思わないです」とした上で「ただ自分は武尊の門番じゃないし、みんな“大岩を倒してから武尊”という流れがあるかもしれないけど、正直それは悔しいです。そう思われない・そう言われないためにもしっかり倒して勝って、俺は武尊の門番じゃねえぞというところを見せたいです」と気を吐く。