パッキャオが大統領選に出馬表明「私は戦士だ、私たちは貧困に勝たなくてはならない」

2021/09/20（月）UP
（最終更新：2021/09/20 11:50）

　プロボクシング世界6階級の元王者でフィリピン上院議員のマニー・パッキャオ（42）氏が19日、来年5月の大統領選に出馬すると表明した。

【動画】パッキャオの出馬を伝える海外テレビニュース、パッキャオの演説シーンも

　現大統領はドゥテルテ大統領だが、同国では大統領の再選が禁じられているため、来年5月には副大統領に出馬を表明している。現大統領が次期副大統領に出馬することは異例のことのようだ。

　再選禁止の同国でドゥテルテ氏が権力維持に躍起になっているとも報じられ、ドゥテルテ氏は娘のサラ・ドゥテルテ・ダバオ市長を次期大統領にと希望していたが、サラ氏は今月9日、不出馬を表明したばかりだ。ドゥテルテ氏の長年の側近クリストファー・ボン・ゴー上院議員の出馬が有力視されているが、今後、パッキャオの対立候補も気になるところだ。

　ドゥテルテ大統領と、パッキャオは同じ党『フィリピン民主党・人民の力（PDP・ラバン）』だが、同党内には対立派閥があり、CNNニュースによるとパッキャオはその派閥の候補者指名を受け入れたという。

　パッキャオは昨夜Facebookを更新「今日、私はフィリピンの大統領として出馬するという挑戦を果敢に受け止め、フィリピン国民を利用している人々にメッセージを送ります。あなたの時間は終わりました!　私は戦士です」とフィリピンの国民を利用し私腹を肥やしているというドゥテルテ政権を批判した。昨日の演説では、政府の汚職やドゥテルテ大統領の中国との癒着も批判した。

　そして「私たちは貧困に勝たなければなりません。政府は、誠実さ、思いやり、透明性をもって国民に奉仕する必要があります。今がその時です。私たちは、リーダーシップという課題に立ち向かう準備ができています」とメッセージを送った。果たしてパッキャオ大統領の誕生となるか。

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