2021/09/30（木）UP
（最終更新：2021/10/01 19:11）

奥田啓介（左）と、鈴木博昭（右）がそれぞれインタビューに応じた

　10月2日（土）にスタジオマッチを主体とした企画イベント『RIZIN LANDMARK（ライジンランドマーク）』の旗揚げ大会として行われる『RIZIN LANDMARK vol.1』で対戦する鈴木博昭（BELLWOODGYM）と奥田啓介（フリー/DRAGONGATE）が、それぞれ個別インタビューに出席した。

■奥田「鈴木は、キン消しみたいで可愛い」

巌流島では、すべてタックルでの転落による一本勝ちで制覇した奥田

　先に個別インタビューに出席した奥田啓介は、RIZIN初参戦。アントニオ猪木が名誉会長の寛水流空手を学び、中学からはレスリング。拓殖大学時代は須藤元気監督の指導を受け、世界選手権でグレコローマン84kg級9位の成績を残す。大学卒業後はプロレスラーになり、IGFを中心に活躍。DDTを経て、現在はDRAGON GATEで活躍する。DDT主催のハードヒット、巌流島などに参戦して、プロレスとMMAの二足の草鞋を履く。

“怪物狩り”が待ちきれないという奥田

　RIZIN初参戦の奥田は、「早く怪物狩りをしたいね」と待ちきれない様子。対戦相手の鈴木が“怪物くん”と呼ばれていることについては、「強くないし、小さいね。キン消し（マンガ『キン肉マン』の消しゴム）みたいで、可愛いよな」と高笑い。「パンチが強い？俺のラリアットのほうが強いよ。垂直落下式ブレーンバスターで3カウントじゃないの」と言いたい放題だ。

　本当かどうかは定かではないが、鈴木の対策はとくにしていないようで、「夜遊び、散歩、あとはキン消しで遊んだり、男が大好きなイメトレをしたくらい」と笑い飛ばした。

　プロレスラーの強さに関しては、「鈴木は、月に15試合から20試合をしたことないよね？俺らは、月にそのくらいの試合をして、ツアーを回っている。打たれ強さはハンパじゃないよ」と自信あり。厳しく結果を求められるのが格闘技の世界だが、「プロレスラー代表？それは荷が重いけど、奥田やべー奴だと言われたいね」とアピールした。

■鈴木「垂直落下式？やってみろ。俺はライガーボムをやるよ」

ONE初戦で強烈なフックを叩き込む鈴木（18年11月）

　プロレスラーとの異種格闘技戦に挑む鈴木は、これまでにシュートボクシングやONEで活躍してきたキックボクサー。“怪物くん”の異名で恐れられ、現在は自らのジムの運営を行いつつ、ホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケ、アラン・ヒロ・ヤマニハら朝倉兄弟を苦しめているボンサイ柔術勢の打撃指導もしている。

　奥田と同じくRIZIN初参戦の鈴木は、「MMAをやりたかったので、そのための舞台」と来るべき時を待っていたと言う。「もともと打撃をやる前は、柔術やグラップリングもやっていたので」とMMAを視野に練習を積んでいた。これまではサトシ、クレベル、ヤマニハなどに打撃を教えていたが、今は逆に寝技を教わっていると状況を説明する。
「さすがに、まだ寝技で彼らのレベルには達していませんが、できる限り近づくように努力しているところです」と鈴木。今回の試合が決まった時にクレベルからは、「ようやく（MMAの試合を）やるんですね」と話しかけられたようだ。

　奥田の印象について鈴木は、「黒い」の一言。奥田が鈴木を「キン消し」と表現したことに対しては、「嫌いじゃないです」と一笑したが、垂直落下式ブレーンバスターで3カウントをとる発言は、「やってみろ。だったら俺は、ライガーボムをやるよ」とプロレス流で反論した。