2021/11/07（日）UP
（最終更新：2021/11/07 10:25）

YA-MAN

　11月14日（日）大阪・丸善インテックアリーナにて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』で元DEEP☆KICK-60kg級王者・中村寛（BK GYM）と対戦するYA-MAN（TARGET SHIBUYA）が、公開練習を行った。

　YA-MANは、RISEの新人王トーナメント・2018 RISING ROOKIES CUP準優勝の実績を持つファイター。ストリートファイトで鳴らした剛腕を武器に活躍。今年5月に導入されたオープンフィンガーグローブ（以下OFG）ルールに参戦すると才能を開花させ、山口侑馬、北井智大といった格上のファイターを次々となぎ倒した。前戦9月の一夜明け会見では、リング上に乱入した中村を批判し、「チャンピオンの前に俺」と対戦を要求していた。

【動画】これがYA-MANの“理想の勝ち方”、殴り合った末にKO勝利する試合映像

シャドーを披露するYA-MAN

　公開練習は、1分半のシャドーのみのメニューとなったが、「メチャクチャ調子良い。前回の試合から間隔が空いてないので、いつもより2kgアンダーをキープしています」と動きの良さを見せた。今回は得意のOFGではなく8オンスのグローブでの試合となるが、「この2年間、ずっとボクシングの練習をしてきたので、通常のグローブで試合するのは楽しみですね」と問題にしていない。

　対戦相手の中村については、「強いですね、普通に。大雅選手とあれだけの試合をするのは、なかなかできないことだと思います（中村がハイキックをヒットしての判定勝ち）。でも、勝てない相手ではないですね。スキもあるし、一発をもらわなければ、相手はスタミナがないんで、1ラウンドをしのげば自分の勝ち。1ラウンドで打ち合っても倒せる自信はありますが、2ラウンド目に入ったら、気合い、スタミナ、根性が自分の持ち味なので、相手が厳しいんじゃないですかね」と自信満々だ。

公開練習では動きの良さを見せた

　計量になると、毎回のようにYA-MANは乱闘騒ぎを起こすが、「面白い試合をしたいんで、相手にきてほしいと思うんで、挑発している部分もある」と計算しているという。「でも計量の時は、挑発していくうちにだんだんと感情が入ってきて、脳みそで計算することができなくなってきていますね」と苦笑した。やはり、そこはアウトローの血が濃いのだろう。

　中村のことをかなり分析しているようで、「意外と打ち合いしていないんですよね、彼。いつも中距離をとっていて、遠い間合いから入って、一発効かせてから打ち合いに持ち込む。どの試合を見ても、同じ。打ち合いにきてくれればいいんだけど」と心配する。

　数日前に行われた公開練習で中村は、「すごい勝ち方をする」と宣言していたが、これに対しては「ぜひ、やってきてほしいですね。すごい勝ち方というのは、1ラウンドKOのことだと思うので、真っ向から受けて立ちます。会場を沸かせたいと思っているので、ぜひ打ち合いたいですね。そして、最後に自分がすごい勝ち方をして盛り上げます」とYA-MAN。

前回の北井智大戦でYA-MANは、43秒でKＯした

　ちなみにYA-MANにとっての理想の勝ち方とは、「前回のように一発で勝負が決まる試合ではないです（北井智大戦＝43秒KO）。あの時、お願いだから立ってきてくれと思いました。まだアドレナリンが出ていなかったですからね。その前の山口侑馬戦（2R KO）のように、殴り合った末に倒すことが理想です」とのこと。中村戦は、「殴り合いにきてくれると思うので、理想の試合にしたいですね」と期待をかける。

YA-MANが理想とする試合は、前々回の山口侑馬戦。逆転2RKO勝ちだった

　中村は、この試合で勝てばランキングに入り、そしてライト級王者・直樹とのタイトルマッチという流れにつなげたいようだが、YA-MANは「自分は負けたらランキングが下がるだけだし、自分は（試合を）やってあげている立場なんですけどね。でも、自分の目的は打ち合って面白い試合をしたいだけ。1戦1戦やっていって、それが直樹選手との試合へつながればいい」とベルトへの執着はないようだ。

　最後にYA-MANは、「自分は格闘技を始めて、まだ5年。急上昇中の俺に対して、相手は何十年もやってきて停滞しているわけですよね。これ以上、俺を成長させない方がいいよ」と不敵に笑った。

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