2021/12/09（木）UP
（最終更新：2021/12/09 20:43）

ベイノア（右）と武田が対戦決定

　極真全日本軽量級覇者でキックボクシングのRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア（アメリカ/極真会館）が念願のRIZIN大みそか参戦を決めた。
　本日9日、都内で行われた『RIZIN.33』の追加対戦カード会見で発表された。

　ベイノアは今年6月にMMA初挑戦でRIZINに参戦。元DEEPフェザー級王者・弥益ドミネーター聡志に大健闘も2-1のスプリット判定で敗れたが、11月のRIZIN沖縄大会では初代GRANDウェルター級王者ロクク・ダリに右のパンチ一撃で逆転KO勝ち。そしてMMA3戦目の相手も強豪、現DEEPライト級王者・武田光司（BRAVE）だ。

　武田はレスリングで五輪を目指すほどの実力を持つグラップラー。17年にMMA転向後は勝ちを重ね、18年にはDEEPライト級王者・北岡悟と血まみれの打ち合いを展開し判定勝利で王座を奪取。その後、大原樹理に一本勝ちで王座防衛すると、昨年9月のRIZINでは修斗世界ライト級王者の川名TENCHO雄生に判定勝ち、今年3月のRIZINでは現パンクラス王者の久米鷹介との激闘を制し強豪に連勝。続く9月のRIZINでは矢地祐介と接戦も判定で敗れ、今回が再起戦だ。

ベイノア MMA初戦、下になった弥益が寝技に誘うがベイノアは押忍！と十字を切り応じず、会場が盛り上がる＝今年6月

　MMAの強豪に勝ちを重ねるグラップラー武田に打撃のベイノアはどう対抗するか。会見ではベイノアは芸人としても活動していることから「バラエティ番組とか歌番組とかオファーがあっても、それを断ってでもRIZINに出るという意気込みでやってきました。おかげ様で下半期、何のお話も頂いていないので、しっかり格闘技に専念できているます」とオチをつけると、対する武田は「彼のお笑いはあまり面白くないけど、試合に関しては面白い試合をしている選手。ベイノア選手と面白い試合をして会場を盛り上げたい」と挨拶した。

　どのような試合を見せたいかについてベイノアは「前回と同じく空手の一撃を見せたい。（武田は）この階級では日本トップだと思ってますし、レスリング技術も、そして何より気持ちが強いと思う。わたしは打撃、光司さん（武田）はレスリング、気持ちの勝負になった時は負けない」とし、さらに「黒さは強さと光司さんは言っていたが、それなら私も負けない」と常に日焼けサロンに行って黒くしている武田には全てにおいて負けないとした。